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批評や分析ではなく個人の感想だよ

『バテン・カイトスⅡ』プレイ日記3

2エピソードまとめて掲載してましたが、バテンⅡに入ってから記事が長くなってしまったので、1エピソードずつ更新。
~ディアデム編~


ジャコモくん13歳、お手紙をくれる衝撃。面白すぎます。
■ディアデムに到着すると、既にネロ様から使節の話は通っており、騎士セルシカ殿がお出迎え。年上の落ち着いた美女にちょっと日記のテンションが上がるサギ(マザコン。続くミリィ日記は
「あーそう、ふーん。サギはああいう女の人が好みなのね。ま、いいわ」
だそうですよ、サギ。
■レイドカーン王はまだ年若くお転婆、先代からお目付け役に任命された、元漁師の騎士ラムバリは苦労しているよう。
■王が稽古している道場に到着すると、ちょうどレイドカーン王が少年時代のキバリを連れてナシラの漁を見に行くところだった。「王が漁を見た年は国に災いが起きる」迷信を信じているラムバリは不服。また、レイドカーン王の振る舞いがキッズすぎて、王としての自覚が足りていないことにも不服。
■レイドカーン王、作中屈指の美少年っぷり。騎士時代の少年ギバリもほっぺがぷっくりしていて可愛い。王のお目付け役のラムバリはギバリの父親で、その縁でギバリとレイドカーン王は仲良し。「レイちゃん」「ギィ」と呼ぶ仲だった(!?)20年後の節度をもって接し合う二人を知っていることもあり、この情報、凄い破壊力だぞ……
■ラムバリ殿にネロ様への協力を仰ぐサギ。騎士の国ディアデムの気質として拒む理由はないものの、国の方針を決めるためにはレイドカーン王の判断が必要なため、王とギバリを追いかけてナシラに向かうことに。
■小天河と雲の道を通るレイドカーン&ギバリとサギ一行。


いつものやつ。サギのこの表情好き。
レイドカーン王は母親の形見である王家の鏡を持ち出し、それを借りたギバリが雲の道にかかった虹を打ち消すが、その場に置き忘れていたため拾っておく(そして、勝手に使う)サギ達。ギバリは鏡をなくしたと思い込みレイドカーンに謝罪するが…


意図としてはレイドカーンの器の大きさとかギバリへの友情とかを書きたいのでしょうが、切り替え早すぎて、凄く諦めの早い人に見えてきて笑えます。
■レイドカーン達は雲と雲の間を飛びこえる無茶をしてぐいぐい進み、後を追うサギ達はさすがにそれはできず雲をつくって道を越え、王たちから少し遅れてナシラへ。ナシラはバアルハイト陣営がすでに手を回して帝国兵を送り込み、マキナ化をすすめようとしていた。こっちがいつも後手にまわってるじゃん。仕事できるなぁ…
■帝国兵にも毅然と立ち向かうレイドカーン王だったが、ギバリと二人あっさり兵にとらえられてしまう。思わず飛び出そうとするミリィをギロが止め、サギが捕まったふりをして王たちと合流し一緒に脱出することを計画。頭がまわるサギであった。
■計画通りレイドカーン王たちと合流。サギは自分の身分と目的を説明し、協力を仰ぎ、脱出後返事をもらうことに。しかしマグナスも取られ脱出は難しく、体当たりで突破しようとする脳筋ギバリの前に、忍者のようないでたちの少年、パロロ二世が登場。前作には三世が出てきましたが…
■パロロはレイドカーン王&ギバリとは古い知り合いのよう。とはいえ、服装もディアデムの雰囲気とかけ離れた純和風系で、アヌエヌエとかに近い。何者かさっぱりわからずですが、レイドカーン王限定で丁寧なあたり、王家となんか関係あるのか。王室の黒い仕事内密で請け負ってきた秘密の一族とかが格好良くて燃えると思います!(そんなものはないよ)
■パロロはスキル:ピッキングを発動。しかし部屋を出ても帝国兵が見張りにいるため、レイドカーン王がパロロとギバリでフォーメーションを組み、帝国兵をのして脱出。息ぴったりで、この3人昔からこうしていたずらしてきたんだろうな。


ゴリラだよ。
■外に出ると帝国の装甲車が道をふさいでいるため、前作でも活躍した酒場の抜け道を使うことに。道中子供時代のレブリスも登場。美少年。別人。
「ここは、お前とレイドカーン王に頼む。やっぱり俺の力じゃ……な。」
「わかった!よくわからんが、まかせとけ!」
レブリスは前作からギバリに対してひけめがあるような書かれ方をしていましたが、こんなに小さい頃からだったのか…なにもわかっていないギバリが残酷です。
■民家の壁をギバリが破壊し、酒場に行くと小さい頃のアナも登場。…ディアデムの同世代組の年齢差ってあんま気にならなかったのですが、20年前舞台にしたⅡだとさすがに露骨。ビジュアル的にアナが一番年下っぽい。かわいい。
■パロロがアナ→ギバリの片思いをつっつくのですが、前作全くそういう要素なかったので知らなかった。まあ20年経ってるので、アラサーのアナはまだギバリが好きなのかはわかりませんが。とりあえず俺精霊はレブリスを応援しています!健気なので。
■酒場の抜け道を通って村の外に出、雲の道を通って城へ向かい騎士団と出陣しようとする王たちとサギ一行だったが、そこに立ちふさがるは…ジャコモ!心のこもったお手紙をいただいているため、どうしてもあたたかい目で見てしまいます。
■やはりかなり攻撃力高く5回くらい敗北。デッキ調整して闘技場でレベル2くらいあげて勝利。遺児戦やマキナアルマ戦が負けイベント続いているので、ちゃんと勝てるジャコモ戦はうれしい。前作モーションクッソ遅くてあれだけ嫌だったジャコモ戦が、今作はオアシス。強いけど。


サギがジャコモに向けている目線も、ちょっとあたたかいのが面白い。このくらいの年の子の2歳差って大きいですしね。
■王の後を追いかけてきたラムバリ&セルシカと合流。王&ギバリは怒られると思って先に城に逃走。パロロはドロン。唐突に忍者出てきても、まあ、バテンならそういうこともあるかと思えるのは、お寿司とかウニパンとか出てくる世界観設定の強み。
■ラムバリより、バアルハイトの配下が雲の大風穴に侵略しているとの情報を得、城に向かうサギ一行。


徒歩で来いと。スピリチュアル爺
■迷信かぶれのラムバリをうるさく思う王&ギバリに共感するミリィと、手に負えないいたずら坊主の王&ギバリに手を焼くラムバリに共感するギロ。ここのダブルヒロインのソリが全く合わないのとてもわかります。ガキ大将と保護者。
■王宮にてラムバリと王&ギバリが合流。王としての自覚が足りないと怒るラムバリ。ごもっともですが、レイドカーン王もまだ12歳だからなあ…
■サギもあとから合流。大風穴はディアデムを包む雲の源のため、ここを帝国に抑えられると国は終わる。サギたちが先行し、あとから騎士団が向かうことに。
■大風穴奥地では、帝国兵がマキナを設置。そして皇帝暗殺犯シャナトと宿敵お姉さんヴァララに加え、髪で片目が隠れた男性ヒューズと、その弟で目が死んでいる少年ナスカがいた。どうもヒューズはブラコン気味らしく、大風穴での仕事はナスカが任されているものの、弟が心配でついていたいそう。可愛いじゃん。ヴァララにおちょくられてヒューズが新参者とdisり、新人なのに態度デカいヴァララさんであった。
■そこにサギが飛び込み、マキナ化にこだわる理由を問うが、サギと話し合うつもりはないシャナトは軽くあしらい、ヒューズ・ヴァララ・ナスカ戦に。ジャコモ戦に合わせてレベルあげてたのであまり苦戦せず勝利。
■マキナアルマを発動しようとするヒューズの首元に刃をあてるギロが出来る子。しかしシャナトによってレイドカーンがとらえられ、殺されそうになったところをタックルで止めるラムバリ。刃はラムバリを貫き、そのうえシャナトが発泡。銃弾を何度も受けながら立ち続け、レイドカーン王の盾となり続ける、騎士の鏡ラムバリ。
■ラムバリを親のように慕っていたセルシカ殿は絶叫し、体から黒い影が噴出。彼女も遺児に。ナスカはマキナアルマを発動し、遺児を殺害。その死によりサギはいつものパターンで過去の世界へ。
■今回は前回よりさほど時間経過しておらず、ワイズマンのマグナス化政策を止めるためにクヤムに旅立つ直前のよう。そもそも物をマグナス化する技術はワイズマンが開発したようで、その延長で人間もマグナス化しようというのがワイズマンの計画らしい。こころの力に頼れば、実体などなくても生きていけると……
「身体がなくなるのはおいら嫌だ。みんなと手をつなぐことだって出来なくなるよ?」
結構良いことを言う甘えたのポルコ。現代では生物はマグナス化出来ないはずだが………でも前作カブトムシのマグナスあったじゃん!
■前作エンディングの大地に戻ったタイミングで人々は羽を失っているため、大陸浮遊して空で生きていかねばならなくなりこころの羽を得たとなんとなく思っていたのですが、それより前から持ってたのか。
■クィスとの婚礼が近いティスタは彼女の気をつけてねに言葉を詰まらせ、死亡フラグをたてるのあった。
■クヤム到着。住人はこころに依存しまくり、街中をビュンビュン飛翔。テーマパークみたいで、これはこれで楽しそうですね。
■クヤムの町はどことなくシェラタンに似ており、サギの故郷にあるイバラの時計塔も真新しい姿であった。


サギくん………パワハラ精霊に取り憑かれたばかりに……………
■町の人の話を聞きつつワイズマンの屋敷に向かう。家族が集会でマグナス化されて幸せという人もいれば、力の対価に魂をもらう闇の眷属より悪質と言う人もおり、賛否両論。
■ワイズマン宅につくと、集会が行われていた。ワイズマン初登場ですが、これは、仮面なのか、人外なのか………天使を思わせる異形ビジュアル。天使といえば、真マルペルシュロですが……?
■「こころがあれば、何もいらない。こころさえあれば、それでいい。さあ、汝らマグナスとなれ!」
ワイズマンは跪く人をマグナス化し、吸収。
「クヤムの民よ、この繁栄を忘れるな。我らは力を得たのだ。恐れるものは何もない。我らこそ、この世界の覇者なのだ。貪り、交わり、そして求めよ。全てが叶う、全てが自由だ。」
ワイズマンは家に戻り、住民に話しかけると自我が消えていた…こころのつばさの使い方を伝えること&マグナス化技術普及、の輝かしい功績をもってのしあがってきたと思っていたのですが、謎パワーで洗脳もしてたのか。支配者は大変です。
■ワイズマン宅に乗り込むティスタたち。
「聞こう。民の意を汲むのは、支配者の務めだからだな。」
アポ無しで家に乗り込んできた人に、あくまで一度聞く意思を見せるワイズマンが大物感あります。
■なぜ人をマグナス化するのか問うティスタに、ワイズマンは返答。
「人は、その本質であるマグナスとして存在することこそ、真に幸せになれるのだ。君たちは今の自分に満足か?賢く、強く、美しく……、より優れた自分になりたくはないかね?
願望が具現化される世界でだけ生き続けられるのだとしたら、それは真実となる。素晴らしいと思わないか?肉体などといった不純物を排除し、心だけが存在する世界……。我々はこころを高めることで、こころの翼と魔力を手に入れた。そして、物事にはマグナスという本質があることも知った。次の段階に進むべきなのだよ。」
■ワイズマンの布教活動は、こころの力を高める→魔力と翼を得る→魔力をもってマグナス化能力を得る、という流れか。まだ20代前半くらいに見えるペッツが「マグナス出始めた当初は便利だと思った」と語っていたので、ワイズマンはこれかなり急ピッチで推し進めてきたのでしょうね。マグナス革命。
■力ずくで止めようとするティスタにワイズマンはふん!と手から流しそうめんみたいなものを放出し、体が動かなくなる一行。いつもいいところで頭痛が発生するサギは苦しみ、現代へ戻る。
■ナスカ搭乗のマキナアルマがレイドカーン王に襲い掛かろうとし…


王様に盾になってもらっている騎士ギバリであった。
■サギ一行はマキナアルマに挑むもののいつも通りボコボコにされ、その間にレイドカーン王とギバリが大風穴の風を利用してマキナアルマを足止め。采配が得意な騎士王と、その手となり足となり動くギバリがここでも描写されたのはよかったところ。城に逃げ帰る一行。
■ラムバリはあれだけの銃弾を受けながらもまだ意識を保っていた。最後の言葉をかわすレイドカーン王とギバリ。
「じいのおかげで僕はこうして立っていられる。……ありがとう。」
「もったいないお言葉。王の盾となるのは、騎士にとってもあたりまえのこと……。」
「ごめん……。僕もしっかりする。じいに負けないくらいに!」

「泣くな、ギバリ、騎士が泣いたらディアデムの雲が濃くなる……。濃い雲は……、大戦の……前触れと……いう言い伝えを……」「ギバリ……。これからはお前が王の盾となれ。いい……な……。」
「最後まで迷信か……。ふざけやがって、ふざけやがって!うおおおおーーーッ!!!!」

■ラムバリ殉職…セルシカとラムバリの仇を取ろうとするギバリ。レイドカーン王も騎士たちを集め、大風穴を取り戻し、仇を取るつもりではあるものの、

「でも、ギィ、お前がそれをする必要はないんだ。」
「どういうことだよ?レイちゃん!?」
「理由を言う必要もない。王として命ずる。ギバリ、騎士を辞め、ナシラに戻れ。」
「レイちゃん!」
「僕はいま、王として話している。これは命令だ。ギバリ。」

「ギィ」から「ギバリ」へ呼び方が変化する区切りが明確に書かれ、

「……わかりました。レイドカーン王がそうおっしゃるなら。」

「レイちゃん」は「レイドカーン王」となる、レイドカーンの少年時代の終わり…
■去り際、ギバリの
「レイちゃん!俺たちは親友だよな!?」
にレイドカーン王は口を閉ざしたまま。なぜならレイドカーンは王であるから。
■ディアデムは対バアルハイトへの協力をサギたちに約束。サギもギバリのことを問う。
「僕は、ギィを失うわけにはいかないんだ。もしまた僕が危険な目にあった時、きっとギィはラムじいと同じことをするよ。あいつだけは特別なんだ……。失いたくないんだ。ふ……。こんなんじゃ、王としては失格だね。」
ラムバリがシャナトに連続で発砲を受けた際、シャナトの冷酷さを示す意図があったとは理解できるものの、ここまで残酷な描写をする必要があったか?と微妙に引っかかっていたのですが、レイドカーンにとっては残虐に殺害されるラムバリの姿がそのままギバリと重なってしまったのですね。
■王という立場である以上、誰かの屍の上に自分の命が成り立っているのだということを痛感し、それならばせめて親友だけは死なせたくないと、その親友を突き放し一人になる事を選ぶレイドカーン王。
■前作のレイドカーン王って、多少あざとい要素はあったものの、基本的には清廉潔白系の王様然とした王様で、そもそも印象があまりないキャラだったのですが、もとの性格はむしろいたずら好きのお転婆系で、後年の姿は自らに王であることを課しているからだと判明。
■ギバリの騎士脱退エピソードは、多分前作想定していたものと異なっていて(剣技に優れる優秀な騎士だったという前作モブの発言がどうも今作のギバリの姿と合致しないので)、ギバリとレイドカーン王の関係も、前作時点でどの程度まで構想を練っていたのかはわかりませんが…あまり面白みのないレイドカーン王というキャラクター自体には変なテコ入れはせず、彼がなぜそういうクセのない立ち振る舞いを自分に課しているのかのエピソードを肉付けをすることで、前作でも書かれたキャラクターの姿はブレさせないままに、奥行きを持たせようとした手法には非常に好感をもちます。
■鏡もちゃんと返却、レイドカーン王喜びつつも…
でもね、僕はこれをギィに渡した。ギィだから渡したんだよ。ギィが失くしてしまったのならそれで仕方ない、そう思っていたんだけどね……。」
「ギィは鏡を失くしたせいで僕が怒ってる……、なんて思ってるみたいだけど、そんなんじゃないんだ。いつかギィにもわかってもらえる、そう、僕は信じているけど……。
け、結構ウェットな感情持ってるんだな!?まだ12歳のそんな子供がこんな……こんなことって………


この兵士、私かよ。
■若さゆえレイドカーン王の意図がわからなかったギバリですが、20年後の彼を見ているプレイヤーからすると、彼の中で絶対にレイドカーン王の心情を理解して、受け入れるタイミングがあったと想像できます。ギバリは、謝罪するカラスに真っ先に手を差し伸べたり、サヴィナの探られたくない過去に追及しなかったり、相手の気持ちを慮ることのできる人間として書かれているので。前作のギバリが成熟したいい男として説得力を持って書かれていることが、このエピソードの救いのおとし所となっており、物凄い力技だ。
■で、前作のギバリ釣り大会エピソードの
「19の小僧に、これまでの自分の人生を語って聞かせるほど、俺はまだ老いぼれちゃいねえ。いまここにいる俺と、これから俺が何をやろうとしているか……それさえわかってりゃそれで十分じゃねえか?」
を思い出すわけですが、レイドカーン王の真意を"わかる"瞬間が明確に書かれなくとも、三十路ギバリの背中そのものが、わかっているだろうと信じさせてくれる。改めて、THEギバリという台詞だなあ。
■もしかしたら今作にてこれから、少年ギバリの"レイドカーン王の心情に対する理解と受容"は書かれるかもしれませんが、この二人については自分の中で完全に納得できてしまったので、書かれようが書かれまいが割とどうでもいいです。
■前作、シェラとミズチさまを通し、力や責任をもち"公"に押し潰されそうな人の人間性は誰が掬い上げてくれるのか?というテーマに触れているのですが、ミズチさまはキの存在で「ただのミズチ」となり、シェラは責務を終えてミーマイが体を取り戻しカラスと旅立ったことで「ただのシェラ」となったのですよね。
■で、レイドカーン王の「レイちゃん」を取り戻してあげるのはギバリしかいないと思うのですが………50年後レイドカーン王が病気になって、死の間際で見舞いにきたギバリとのやりとりの中で「ギィ」「レイちゃん」に戻るやつだなこれは。そのやりとりを偶然見てしまった兵士が「あんな子供のような表情の王は初めて見たな…」とか呟くやつだよ。(やつだよ。じゃないよ)
■王の間を出たサギはネロ様に報告。ネロ様、「遺児」と口を滑らせ、そういえばサギはここ認知してなかったか。


■家族がおらず孤独を抱えながら強く生きようと足掻いていたセルシカ殿を、そばでずっと見守っていて、将来家族になりたかった幼馴染の男。好きなタイプの男女カプだけれども、きつい。
■安らかに逝ったと嘘をついてしまったのですが、セルシカの遺品である血濡れの紋章を彼に返却。セルシカの死がどんなものか幼馴染は察し、ショックを受けた後、サギの苦しむ表情で一拍おき、
「ありがとう、サギ君。俺たちは決してこの事を、セルシカとラムバリさんの事を忘れる事はないだろう。」
サギが嘘をついた気持ちを汲んで感謝を述べたであろうこと。「俺は」ではなく「俺たちは」と語るのは騎士として逝ったセルシカとラムバリを尊重したからであろうこと。届かなかった想いは愛した女性へのものではなく、同胞への敬意として昇華されていること。遺された者の言葉として、素晴らしかったです。ディアデム編で一番好きなシーンでした。
■いや〜〜〜ディアデム編よかった……切ないですが……そしてやはり負けイベント多すぎですが………


帝国アルファルドにお住まいのジャコモくん13歳、いつもお便りありがとう。サギは返事書いてあげてるの?
■ネロ様宅に戻りディアデムの件を報告。先手をうちまくっているバアルハイト様陣営は既にサダルスウドにも兵を送り込んでいるとのこと。サダルスウドは現在領主がおらず、小成金のロドルフォがその座を狙っている。次の目的はロドルフォと接触し、マキナ化阻止の協力を仰ぐことに。
■影と遺児の関係性をサギからつっつかれたネロ様は、古の神々の戦いの話を語る。千年前、邪神マルペルシュロが反乱を起こし、闇の眷属を召喚して世界を自分の思うようにしようとした。他の神は滅ぼされ、大地は荒れ果てたが、土の民の先祖によって邪神は封印。マルペルシュロを封印したエンド・マグナスを5大陸に封印することで大陸は浮遊し、汚れた大地から引き離された。ここまでは前作で語られた要素と被ります。本当はマルペルシュロはキメラで、もとは五体の神だったものですが。
■ここからまだ続きがあり……エンド・マグナスとなったのは体の一部のみ。残りの部位は各地にバラバラに捨てられてしまったそう。そんな、生ゴミじゃないんだから……怪物は千年前に捨てられた邪神のかけらが生物に寄生したもの。かけらだけでは再生はできないものの、他の生物を宿主とすることで復活できる。結構はかない存在だ。寄生獣だ。宿主たちうまくいけば右手にジャシーが同居したかもしれません。
■宿主が誰かわかっていれば救う手立てがあるかもしれないが、負の感情により邪神覚醒して判明パターンがほとんどなので、今のところは難しいそう。遺児のリストあるじゃんと思いますが、ネロ様は知らないのか、それともあえて隠しているのか。
■話を終え、フェルガドへGO。ゲルドブレイムショックが未だに尾を引いているのですが、ロドルフォが綺麗になってたらどうしよう………………