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批評や分析ではなく個人の感想だよ

『バテン・カイトスⅡ』プレイ日記4

〜サダルスウド編〜
フェルガド到着、ロドルフォに会いに行こうと意気揚々と飛び出したら、のっけからこれ


人喰いはギロ自身が自称していたこともあるし、ミリィの怪盗はちょっと格好良い雰囲気もありますけれども、結婚詐欺師サギが酷すぎる。サギがなまじ女ウケいいタイプの少年なのがまた…どうやら先手を打ったバアルハイト陣営の帝国兵にやられたよう。
■ミリィが一瞬だけ用事あると言ってパーティ抜けましたが、スパイ活動報告だろうな。彼女の手配書、諜報員とかの方がよかったんじゃありませんか?


嫌そう。カラスの場合は呆れ顔でしたが、ピュアなサギであった。しかし、飽きた本にマグナス変化するスピードが、体感で医学書よりも早かったので、こんな顔しつつもコソコソ熱心に読んだはず。ヒロイン二人と旅する中で読破はなかなかハードなミッションですが(多分寝るときとかギロと同室の部屋わりだと思う)、サギもともと孤児院育ちなので問題ない。エロパワーは偉大。
■手配書を破りエロ本を取得しつつ、ロドルフォ邸へと向かうが、入口を塞ぐはジャコモ!このまま正面突破は避けたいと思っていたところ、ロドルフォ本人はケバルライ村に行ったとの情報を得る。
■「……サギ!あいつのせいで俺は!!俺にもっと力があれば……。」
ジャコモはサギに敗北したこときっかけに田舎のフェルガドにまわされたと考え、憎悪を余計に募らせるのであった。田舎町といえどマキナ化においての重要拠点なので、閑職ということはないと思うのですが。
そんなジャコモをサギ達はスルーし(かわいそう)ロドルフォに会いにヌンキ渓谷をぬけて農村ケバルライへ。ちょうどバアルハイト側の者である鬼太郎ヘアーの男ヒューズが、ロドルフォにマキナ化営業をしていた。
■ケバルライはいまだに農業中心の古い村なのでと、マキナ化に乗り気のロドルフォ。しかしことを起こすためには金が必要だとロドルフォはヒューズにおねだりをし、お金を地べたにぽいっと落とすヒューズ。ロドルフォの意地汚さ見たときの「…狸め。」とか、ヒューズはちょっと真面目で潔癖っぽい印象。弟に対して過保護なのもその一環というか。
■サギは手を貸しちゃダメと二人の間に割って入るものの、とりつくしまもなく去っていくロドルフォとヒューズ。まず話を聞いてもらうところから始めなくてはならず、結局ロドルフォ邸に乗り込むことに。やはり暴力‥‥!! 暴力は全てを解決する‥‥!!


■細かい部分ですが、このおうち(お母さんと子供とおじいちゃんの三人暮らし)の背景が色々と想像できて、よいテキスト。マグナスのフレーバーテキストも凄く読ませる文章ですし、バテンはこのあたり本当に強いなと。
■領主の館に押し入るサギさん、
「力づくでも通るよ。悪いけど、急いでるんだ!!」
「追ってくるならやるしかない!みんな、行くよ!」
「無理してでもやるって言ったろ?当然。やるさ!」
やたら覚悟ガンギマってて怖い。でもまあ、そもそもサギさん、「帝国のせいで孤児院の子の親死んで母さんも悲しそう…帝国兵として潜入して皇帝殺そう!潜入ついでに金稼ぎまくって仕送りしよ!」になるぶっとんだ思考の持ち主でした!


■ブラコンヒューズ。かわいい情報どうもありがとう。
■領主部屋前にてジャコモと対峙。ギロはしつこいジャコモをさかりのついた上目ざる扱い。やめたげて。
■何度も戦っていてパターンつかめてきたこともあり、さくっと勝利。Ⅱのボス戦は攻撃担当・魔力貯金担当・回復&デッキ整理担当で、完全に役割分担した方が攻略しやすい感じ。そこで今作が巧いのが、サギ・ギロ・ミリィ三人とも攻撃担当できるので、役割が固定にならずに状況に応じて変える戦略性が発生していること。
■「ぐぐ、また……、負けたのか……。相手が精霊憑きだからか!?ばかなッ!!ちからだ……。ちからが欲しいッ!!人を超越する圧倒的なちから……。すべてを引き換えにしてでも……。」
気を失い、ぱたっと倒れるジャコモ。それを見たサギは
「何がここまでさせるのかな……。少しかわいそうだよ。」「自分に何ができるか必死に探しているみたい……。かわいそうなんじゃないな。僕、うらやましいのかも……」
うーーん、やはり目線が温かいというか。「かわいそう」「うらやましい」を素直に口にできるあたり、サギにとってのジャコモって対等ではないですよね。サギのライバルにすらなれない男、ジャコモに、全大陸が泣いた。
■大人ジャコモは火炎洞窟のエンドマグナスパワーをゲオルグに注入されて人間離れした力を手に入れたわけですが、そのきっかけはサギの敗北だと判明。
■しかし、サギの目には「何がここまでさせるのか」「自分に何ができるか必死に探している」ようにジャコモがうつった背景として、やはりジャコモの育ってきた環境…ゲオルグの存在は、外せないだろうなと。その下地があってこそ、サギという格上の異能の少年との出会いが「ちからがほしい」を加速させてしまったにすぎないと思っています。
■エンド・マグナスという強大な力を解き明かすためにすべてを犠牲にしてきたのがゲオルグなわけですが、息子という立場から間近でゲオルグを見てきて、直接的にその被害を受けてきているが故、父親が入れ込む力こそがすべてだと思い込み、その力をもって他者を超越することでしか、自分の存在意義を証明することができないのが、ジャコモという男の芯なのではと。
■そう思うと、ゲオルグが彼の子供同然であるカラスとフィーを連れて逃げたと知ったジャコモの心境は、今まで彼の中で積み上げてきたゲオルグ像とか価値観が崩れてきた瞬間であろうことが改めて察され、つらいことだな。真につらいのは、ジャコモ自身がこれをつらさだととらえていなさそうなこと。
■大人ジャコモはゲオルグを”個人的には”生かしたかった理由として、新しい研究をさせたかったと語るのですが、それだけだったら台詞の節々にあれだけ情念をにじませないし、ゲオルグに目の前で火の海に飛びこまれた際に必死に手を伸ばさないと思います。というか、最後の最後まで、自分があの時手を伸ばした本当の理由さえも、よくわかってないんじゃないかな。あれは将軍としてのジャコモではなく、ゲオルグの息子としてのジャコモの表出であり。そういう想像の余地がいろいろありつつ、本人にさほど悲観はなく、きわめてドライ&ストイック&前向きなのがいい。改めて、凄く好きなキャラクターです。
■ジャコモはサギのライバルにはなれなかったものの、ジャコモの必死&生き急ぎすぎ人生を見て、母さん主体だったサギも自分が本当に何をしたいのかを見つめなおすのであった。


■笑っちゃいけないんだけど、ちょっと面白くてダメだ。
■ロドルフォに面会。軽くあしらおうとするロドルフォだったが、通信機器でサギたちがネロを紹介すると、簡単に掌を返してくるのであった。ヘコヘコしてるモーションが細かい。
■実はロドルフォはマキナ化に協力するつもりはなく、真の目的は金を帝国から搾り取ることであった。サダルスウドはうしぶたと山りんごという不安定な生産物で経済が成り立ち、他の大陸と比較しても遅れている。そのうえ指導者がいないため、安定した国へと導くために誰かが立たなくてはならない。ロドルフォはサダルスウド出身者で国に愛着もあり、他国からの干渉を受けないために領主として立ったにすぎず、マキナ化も金をもらって知らんぷりをきめこむ予定だったそう。無理ある気が…
「信じてくれんでもいいさ。この国の領主になって、美味しい思いをしたいのも本音だからな!」
あのロドルフォが凄い格を上げてくる。
■つまるところ「国が富まなければ私も富むことはできない」であり、ロドルフォ個人から国へ、ミクロからマクロへの理由付けとして納得ですし、俗物のロドルフォらしさを崩さず、それなのにちゃんと格好良くて良かったです。
■前作から小物として描写されてきたロドルフォですが、たしかに本当に自分のことしか考えない人間だったら、帝国みたいに周辺の村を労働力として利用したりすると思うものの、ケバルライってその気配皆無の牧歌的な村でしたもんね。あと、20年後もロドルフォが領主続けてて国も落ち着いているあたり、民衆の支持自体は悪くないんだろうなとか想像できます。…でも


こはちょっとやりすぎ。急に格好良くなりすぎ。
■で、話を聞いてきたヒューズが押し入り、そっちがその気ならこっちも好き勝手やるわと宣言。ヌンキへ来いと言うのでまた後手に回ったと思いながら追いかけると、森がマキナ化で大炎上。森焼く意味が全然わからないんですけど、マキナ化って自然物もいらないみたいな計画なのか?
■サギはネロ様に報告し援護をお願いするが、バアルハイトの勢い強くて動けないネロ様。
「軍務官として情けない話だが、君たちに期待するほかない。」
ほんとに情けないよ…………軍隊ひとつvs3人の何に期待をかけてるんだよ!
■ヌンキ奥地にてヒューズと対峙。
「何をしているのかわかっているのか!」
「見ての通りだ。邪魔なものを排除している。面白い見世物だろう?」
「この森は、この国の人たちにとって大切な森なんだぞ!今すぐやめさせろ!!」
サギぶち切れ。彼にとっては、生まれ育ったハッサレーがマキナアルマに切り落とされた姿がそのまま重なっているのでしょうね。
■ヒューズはサイコガンのようなマキナアルマを召喚し、バトルに


いつものやつ……………YOU WIN(WINしてない)一体何度目だろう。
■敗北しても泣き言言うな―!とギロの尻を叩きまくるサギさん(鬼)であったが、そこに因縁のヒゲことシャナト登場。ヌンキにあれを落とせと言い放ち、出てきたのは…でかい…………犬?ピクミンの原生生物ビリーが狂暴化したときみたいなビジュ。
■どうやら野生の動物を宿主とした遺児で、たまたま見つけた(運S級シャナト)ものを運搬する途中だったよう。シャナトはでかい犬を「出来損ない」と語り、寄生対象の失敗とかあるんだ。やはり遺児は寄生獣のパラサイトだ。寄生失敗したジャシーが出てくるんだ。
■バアルハイト様に報告せずにでかい犬で遊ぶシャナトにヒューズは怒り、やっぱヒューズって真面目で潔癖なタイプなんだろうな…シャナトは遺児リスト盗難と皇帝暗殺の件もありますし、バアルハイト様への忠誠心うすい油断ならない男で、バアルハイト様側も一枚岩ではない模様。
■で、犬の遺児戦ですが、すっっっっごい負けた…強かった。サダルスウドのバーで慢性疲労何も考えずに3つも拾っちゃったのですけれど、これがよくなかったね…。
■今作のバトルシステム、コマンド選択から実行までにラグがあるので、回復マグナスとか選択した直後に死んで無駄打ちする事故が頻発してつらい。闘技場行ってオート&クイック戦闘で経験値稼ぎ各キャラレベル上げて、ガードオーラレベル1つけて挑み、無事勝利。鍛えれば勝てる、かつ、闘技場の存在で鍛えやすい環境なのはありがたい。
■犬が弱るとサギのいつもの頭痛が発生、ギロは犬にぶっとばされミリィは犬に噛まれて逆さ吊りになり大ピンチに。サギはなんとか犬に一太刀浴びせミリィ救出。


あら~。
■犬の遺児の死により、過去の世界にとぶサギたち。ワイズマンの流しそうめん光線を受けた直後で、前回からほぼ時間たっていないよう。とりあえず拠点のナオスに戻ることに。…なぜか、やけに静かな舟内。中に入ると、住人が皆倒れている。
■「ワイズマンよ……。私たちを……。マグナス化しようとしたの……。……精一杯抵抗した。でも……、ダメだった……。抵抗した者はみんな殺された……。」
ティスタの婚約者クィスから状況説明を受けるものの、彼女ももう長くはなく…泣き崩れるティスタ。死亡フラグ建ててたのティスタなのに、クィスが死んだ…
■ワイズマンと刺し違える覚悟のペッツをティスタは静止し、ザウラクという場所へ行くと宣言。戸惑うピエーデ。
「あそこは……、ティスタ、あなたまさか!?」
「彼らの力を借りるしか、ワイズマンに対抗はできない。」
前回のトリップの際モブから「力の対価に魂をもらう闇の眷属」という話が出てきたので、ティスタはこの手段使おうとしているっぽい。闇の眷属って前作も出てきたワードで、マルペルシュロに仕えるものの存在を指しているのですよね。(「マルペルシュロとヤツの……、闇の眷属を、この世界からはじき出してやる!」)
■この力を借りようとしているティスタ・ペッツ・ピエーデ・ポルコ・マーノ5人が一気にきな臭くなるわけですが、この人たちが5人パーティなのってマルペルシュロのベースとなる5つの邪神だからなのでは。この過去話、邪神誕生の物語なのでは?そうなると、結局マーノとサギの繋がりはなんなんだろう。生まれ変わり?
■眷属の根城ザウラクをすすみ、奥地に進む手前でまた例の頭痛発生。現代に戻るとサギ達はヒューズにとどめをさされる直前。そこに助けに入るパロロ二世!忍者はなんでもありだ。いい役回りもらいすぎ。
「こいつの……バカちからはギバリといい勝負……だ……!!」
なんだかんだ言いつつ結構ギバリを高く評価してるんだろうなというのがうかがえてよい。
■サギ達を逃がしヒューズの眼前から消えて背後を取るパロロが有能すぎる。つくり手に愛されてるなあ。風のように登場し風のように去っていくパロロと別れ、ネロ様への報告はよいのか問うギロに、フェルガド戻ったらと返すサギ。報連相を欠かさない、齢15にして社会人の鏡だったあのサギが…援護してくれなかったネロ様に対するサギの信頼値が落ちておりませんか!?


心配してるなら援護おくれーッ!ネロ様サギはめるためになんかしら企んでるとは踏んでるんですが、もしも天然でこれだったらどうしよう…許されませんよ。


■ギロミリほんと可愛い
■ネロ様邸に戻り正式に報告。ディアデム&サダルスウドにマキナ化部隊が常駐しており、残るはアヌエヌエ。導師コレルリ様にお会いしマキナ化について意見を聞くことに。コレルリ様って前作時点で若い女性で、今作の時系列ではまだ産まれてなさそうだけれど。ルイ王朝みたく名前を先祖にあやかるタイプの家系なんかな。
■旅立ちの前にお手紙を消化。


筆まめなジャコモくん13歳。この後ゲオルグを頼ると…
■初めての単独任務を迎える弟の体を気遣うヒューズが、物凄い勢いで萌えキャラ化していく。何をどう間違えたら敵対しているサギにお手紙を送り付けてしまうんだ。あまり反応せずにナスカ宛に転送しておくね^^する、サギさんの、天然なのか気を遣ったのかわからないやさしさが辛い。