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批評や分析ではなく個人の感想だよ

『バテン・カイトスⅡ』プレイ日記6

皇帝審議〜マキナ建造物脱出

■帝都に到着。ネロ様邸に訪れたものの、ネロ様は次期皇帝の件で元老院に呼ばれ不在。私室貸すから休んでいいよ、任務中何も援助できずゴメン、とゲルドブレイム。ホントただのいい人。
■これから展開が山場を迎える都合か、ギロが状況整理を提案。
■始まりはバアルハイトの部下シャナトがオーガン皇帝を暗殺し、その罪をサギに擦り付けたことだった。しかしサギも皇帝暗殺の任務をバアルハイト様の私兵・暗黒部隊員として受けていたはずであり、わざわざシャナトの手が入った理由がわからない。遺児リスト盗難がシャナトの目的だったというのはプレイヤー視点でうかがえますが、結局このリストを誰に流しているのかというのが謎。また、リストが目的だったとしたら、シャナトがわざわざ皇帝殺害した理由も結局は謎。
■その後逃亡していたサギ達はネロ様から取引を持ち掛けられ、マキナ化を防ぐことはできなかったものの、各国の指導者へその危険性を伝えることはできた。


ギロは格好良いなあ。
■ギロはサギに、ネロの手伝いから手を引くように忠告。
「それに、神の時代のこともそうだ。あれは遺児と―――。」
「僕に関係している?」
サギの答えに押し黙るギロ。もちろん一番はサギに危険な目にあってほしくないというのがあるのでしょうが、ギロ自身も遺児のことに自分が関わっていることを薄々察している描写はありましたし(「…わしは、こやつを殺すためにうまれたのかもしれん。」)、これはサギが心配だからだけではなく、自分がサギを傷つけるものであってほしくないという、ギロのエゴも感じさせます。
「深入りするのは危険ではないか?……嫌な予感がするのだ。」
■「僕はまだ手を引くつもりはない。」
「遺児のことと、神の時代に飛ばされることはよくわからない。でも、バアルハイトのすることは放っておけないよ。」
「いろんな大陸を見てわかったんだ。それぞれの国に特色があって、それぞれの文化がある。バアルハイトは、マキナ化でそれを塗りつぶそうとしている。それってなんだか気持ち悪いよ。
母さん主体だったサギがここまで…しかしその手段としてネロ様に協力しているのがやはり不穏。
■「もし……、マキナ化が人の役に立つものだとしても?」
ミリィもバアルハイト側のスパイでほぼ確定か。ダイモンとの独白を通し、バアルハイト様にヒロイックな要素がすでに追加されているわけですが、ミリィがそこに乗っかっていたのもバアルハイト様の目的に同調する部分はあったりしたのでしょうか。ミリィが性格的に悪いことできない人なのはわかりますし。
■「気持ち悪い……、そんな感情だけで死ぬ危機を冒すつもりか?」
とギロ。対するサギは
「何かするきっかけってだいたいそんなものだろ?大陸の形を変えたり、こころの翼を抜いたり……。そんなの、人がやっていいことじゃないよ。」
鬼畜の所業に対する嫌悪感というのは人間だけの感情であり、サギは人間であるからこそ非道を許すことができない。その集約が、ハッサレー崩壊の際も発露した「気持ち悪い」という。
■ここに至ったのはサギが語ったように、道中いろんな大陸の多様性を見たことももちろんあると思うのですが、そもそもの土台として、サギの生育環境……人格者の母親に愛されて人間性が育まれた一方で、帝国の間接的な被害者である親のいない子供達と共同生活を送ってきており、自分が享受している幸いを奪われてしまった人々(とそこに苦しむ母親)を間近で見てきたことがあるのかなとは想像させます。自分自身が愛を受け、その幸いが当たり前のものに存在すべきものだと思っているからこそ、誰かの当たり前が不当に奪われていることが許せない人間が、サギなのかな、とは。
■サギの動機を通して「人間らしさ」とは何かを書いていると思うところ。で、マルペルシュロを思い出すわけですが、生命体マグナス化によって人間らしさを手放させようとするワイズマンを許せない5兄弟が、逆に人間性を放棄することで神となるお話になっているのは示唆的で、あくまでバテン2は「人間の物語」であることを正に置いているのかなとは感じます。
■「わかった。わしはぬしに着いていくだけだ。ぬしがそう決めたなら、わしも行こう、どこまでも。」
一貫してサギについていくスタンスを崩さないギロは完璧な正妻ムーヴを決め、
「その代わり、あとになって泣いたってわしは知らんぞ。」
泣いたっていいじゃない。その時はわたしが慰めてあげる。わたしも行く。サギと一緒に行く。」
続くミリィの台詞もよかったです。サギに黙ってついていくギロと、サギに寄り添いたいミリィで巧く分担されており、こうなったら俺精霊もこのヒロインムーヴに乗るしかない。


俺精霊の一人称、名前なんだ。
■サギはみんなにお礼を言い、ネロ様が戻ったため再度屋敷に向かうことに。
■ネロ様と面会。次期皇帝の審議は明日に決定。バアルハイト様のマキナ化政策と遺児への対処の功績のおかげで、いまや元老院のほとんどがバアルハイト様派。まあ、バアルハイト様は遺児への対策で予算と人員使いまくってるけど、こっちはサギとギロとミリィ3人になんとかさせようとしてるからね!?ネロ様やる気あんの?
■もしバアルハイト様が皇帝になれば、ゲリラ的に行われているマキナ化も国策となり、他国との戦争の本格化が予想される。明日の審議会でバアルハイト様の危険性とければいいけどね〜と日和見なネロ様、マジでやる気あんの???


ゲルドブレイム困ってるよ!
■翌日、審議開始。ゲルドブレイムが応援演説するものの、ネロ様がまともに仕事している描写がこれまでに全然ないため、演説頑張ってるのに内容が滅茶苦茶空虚でつらい。
■バアルハイト側の演説はシャナト。遺児への対応したのはネロ様じゃなくてバアルハイト様のマキナじゃんという、ぐうの音も出ないご意見を……いまこそこころの翼を捨てマキナを手にするべきだ、と、連れてこられたのは、ジーナ。
■「このマキナの時代に!こんなものを持っていて何になる!?不要なものは捨てるべきなのです!そして、マキナを取るのです!」
ジーナの翼をこけにするシャナト。母さんの翼がきれいなのってなんかの伏線かなと思っていたのですが、このためだけに?
「これじゃ、話が違う!父さま!やめさせて!!」
前に飛び出すミリィ。何も答えないバアルハイト様。何らかの繋がりあるとは思っていたものの、娘だったのか。あんまり似てない。
■「どいてくれ、ミリィ。」
「待って、わたしが話す!落ち着いて、サギ!」
「どいてくれッ!あのひとは、僕の母さんなんだぞッ!」
母さんが沸点のサギはミリィ相手に初めて怒鳴り、突き飛ばし、バーサークモードに。
ジーナのつばさは無理やりむしり取られ、ブチギレサギは怒りにままに衛兵をばっさばっさと斬りたおすのであった。
「さあ、よくご覧なさい。そして、もっと怒るのです!もっと昂るのです!」
なんかアイドルを撮影してるプロカメラマンみたいになってるぞシャナト。最高の自分を見せてください!昂ったサギは遺児に変貌。逃げ惑う民衆。シャナトは迅速にマキナ対応の指示を出し、攻撃を受けて倒れる遺児サギ。
■サギにとりついたプレイヤーの正体がマーノ…邪神のかけらなので、サギも遺児に変身する力を持っていたということでしょう。シャナトはサギが遺児ということを何故か知っていたようですが、あえてこの場所で遺児化させたのは、マキナで迅速に対応することによりバアルハイト様の支持を上げる意図があったからかな。あと、サギを昂らせる存在が母親だとシャナトにバレていたのは、ハッサレーの密告でミリィがバアルハイト様に彼の生い立ちのこと漏らしたからだと思う。やっちまったミリィ。
■倒れたサギは過去にとび…死んだのかサギ…。ちょうどワイズマンに操られた人々に取り囲まれている最中。必死に戦うチームマルペルシュロ。
「ちょっと待ってよ……。何、これ……。私たちがやったの?」
正気に戻った5人の前に、積みあがる人々の死体。ワイズマンを倒すはずが同胞を手にかけていることに気づき、これでは何のために戦っているのかわからない。
■そこに、土の民が登場。前方に浮遊する呪具は、前作マルペルシュロを封印するために用いられた天の剣、海の鏡、大地の玉かな。
■土の民がチームマルペルシュロを封印する中で、兄弟たちのフルネームが判明。
ティスタ=トウ=アゼ
ペッツ=ソ・ク=ラドラ
ピエーデ=キョウ=モラルナ
ポルコ=ドウ=ノルコ
エンド・マグナスの名前は体の部位だけではなく、彼らの名前でもあった。そしてマーノの名前は…


ま、ま、ま、マーノ=シュ=もりぞう…………………
究極にダサい。台無し感が凄い。プレイヤーの正体が確定する、衝撃の瞬間のはずが…………こんなことになるならせめてカタカナの名前にしておくべきだったよ!(そういう問題ではない)
■「マルペルシュロよ…。同じ大地に生けるものとして……。これ以上の荒廃を見過ごすわけにはいかない……。」
マーノ=シュ=もりぞうを封印するにあたり、土の民はなんとギロを召喚。マルペルシュロに対抗する装置として土の民の超技術力でつくられたのが、ギロなのだろうか。
■んで、ギロと戦闘なのですが、ボーカル入り音楽が格好良い。でもつよい。滅茶苦茶つよい。RPGあるある、仲間だった時よりつよい。
■全然勝てない。今までも強いボスいたけどぶっちぎりで強い。全体攻撃に耐えられない。
■つよいよ~~~心が折れるほど強い……
■勝てないよ〜〜〜天井壊さないで〜〜〜
■勝てた!
サギ:攻撃
ギロ:闇魔法&回復補助
ミリィ:回復&デッキ整理
に割り振りしてデッキ組み直して、闘技場でレベル上げて1時間格闘してやっっっと勝てました!強かった…おかしい強さ。やった~~~


こんなに苦労して勝って………負けイベントって………虚しすぎる……………
■敵ギロはサギの腹に穴をあけて殺害。親友に殺されるかわいそうなサギ。マーノはサギではないとはいえ、加害者・被害者の因縁があったと判明した今、ギロがサギLOVEヒロインやってるのが不思議な気持ちになりますね。
■暗転し、磔になっているサギを起こすプレイヤー。どうやら現代に帰ってきたよう。過去飛びって遺児の死亡によって発生していたはずですが、サギよく生きてたな。
■ここにきて選択肢が大量に投入され、プレイヤーとサギ、一対一の会話。
「あの世界での僕は、〇〇だったんだね?」
サギの口から過去編の情報をあらためて整理。過去編においてはサギの方がプレイヤーに取り憑く精霊の役割してたんだなあ。
「君は精霊じゃなかったんだ。〇〇、君は――」「そう……。マルペルシュロ、千年前、反乱を起こし、敗れ、バラバラに封印された神。それが、〇〇、君だったんだよ……。」
マルペルシュロのかけらを寄生獣のパラサイト扱いしてしまいましたが、まさか、私がパラサイトだったとは。俺精霊ならぬ俺邪神。ジャシーとかネタにしたけど、私がジャシーだよ。
■闇の眷属取引においてペッツがプレイヤーに直接問いかけた時点でこの大ネタにもやっと気づいたのですが、やはり前作経験していると自分=精霊の印象が強いので驚きも大きく、非常に良く練られた面白いアイディアでした。マーノが兄弟内で甘えん坊ポジションっぽいのも、サギだとミスリードさせるためだったのかもしれません。さすがにちょっと、マーノというキャラクターが立ちすぎてて、プレイヤー=サギに取り憑いた存在、と捉えにくくなってしまいましたが。でも仕掛け自体が面白かったし、そこにあまりこだわりはないので。全然OK。
■自分をずっと精霊憑きだと思っていたため、愕然とするサギ。
「僕、初めて君を感じたとき、友達ができたって思って嬉しかった。でも、嬉しいと同時に、ずっと不安だったんだ。仲良くしなくちゃって。うまくやっていかなきゃって。だって、僕のこころにずっと一緒に住んでるんだからね。」
「でも、〇〇は何も教えてくれなかったろ?誰よりも近くにいたのが〇〇なのに、何もわからなかったから!だから、ずっと不安だったんだ!
「精霊憑きは選ばれし者!?世界の命運を左右するだって?冗談じゃないよ!何かわからない意識が突然こころに住みだして……。こんなこと、誰もわかっちゃくれない!誰も信じちゃくれない!
「どうして僕はみんなと違うんだろうって思ってた。いっそ、〇〇なんていなくなればいいのにって。
「……でも、今は違う。だって〇〇のことが、やっとわかったから。精霊だろうと、マルペルシュロだろうと、そんなのどっちだってよかったんだ!!
津波のように出てくるサギの本音。なんか…ゲームやっててこんな、自分がパワハラモラハラに無自覚だったのを詰られるみたいな気持ちを味わうとは。前作も今作も、プレイヤーと主人公が仲良くすることにご機嫌取りとか打算の要素って確実にあるのですが、サギもそんな気持ちで俺邪神に優しくしていたんだ。
■なんか、前作遊んだ時は中盤超えてカラスこの野郎になったけど、今作はサギ……私は本当にクソ邪神です………勝手に友達ヅラして本当にごめん……という感じです。俺邪神、過去のことなーんも覚えてなかったからしょうがないですけど。
■不確かな存在に取り憑かれている自分への不信感と周囲の無理解が、これだけサギのこころに傷を負わせていたのならば、ミリィと初めて会ったとき、彼女があっさりと精霊の存在を信じてくれたことって、サギにとっては凄く大きなことだったんじゃないかなと今更ながらに思います。


■無言の方選ぶとサギも何も話してくれなくて、主人公とこういう風に喧嘩することになるとは。
■こちらの方から話題をふると、あの暴走以降俺邪神が力を増し、サギのこころを吞み込もうとしているよう。
「選ばなくちゃいけない。〇〇が僕に憑くのか。僕が〇〇に憑くのか。」「どんな結果になっても、僕は後悔しないから。」
このサギとの対話の一連のシーン、プレイヤーの名前がはいるセリフのボイスが無言になるのが結構悪目立ちしちゃってて、「きみ」で統一するとかもっとやりようあったと思う。
■ここで選択肢が。分岐っぽいので一度自分に憑かせるとそのままGAME OVERになっちゃった。


よく見ると暗転したところに人影がみえますが、サギの背中?
■セーブ地点から戻り選択肢やり直し。
「僕と一緒にまた旅をしてくれるの!?」
いやいや、本来俺邪神にそんな選択権ないからと個人的には思うのですが。サギが俺邪心の選択を尊重してくれようとしたのは、俺邪神の方がパワー的に主導権握っているというのはもちろんあるとは思うのですが、それ以上に、サギが精霊の立場でマーノの人生に触れたことによる情や共感の要素があるのかなと。あくまでここのミソは、サギが俺邪神のことを精霊でも邪神でもなく独立した一人格としてフラットに扱ってくれていることにあるっぽい。ああ、書きながら納得したのですが、だからサギは「精霊だろうと、マルペルシュロだろうと、そんなのどっちだってよかったんだ!!」なのか。
■かくして、綺麗ではない本音でぶつかり、それでもなお一緒にいることを選んだサギと俺邪神は真の意味で一心同体となり、確かな絆で結ばれるのであった。過去編はマーノの物語で、現代編はサギの物語でしたが、ここから先はサギとマーノの物語。


■Wヒロインが俺邪神×サギのイチャイチャタイムを破壊。サギ不在期間中にギロミリが二人旅をしていたと思うとムラムラしてくるのですが、そこもっと詳しく。
「サギ……、無事でよかった……。よく無事でいてくれた。」
常にドライ・冷静なギロの方がミリィよりも弱い部分を出しており、狂おしいほど萌えます。俺邪神の無事を確認したときのギロの
「……そうか。よかった……。」
も、サギを媒介して俺邪神とギロが築いた、私の知らない本編前から続く絆があるんだなと実感。…ありがとう………こんな子供に取り憑いてるクソ邪神のことを……
■過去から戻ったサギが倒れこみ、帝国兵にとらわれている間に、ミリィはジーナを助け出しミンタカから逃亡したそう。今ジーナはハッサレーで休んでいると報告。
「ねえ、サギ。わたし、あなたに話さなければならないことがあるの。」
ミリィが罪の告白を控えていることが大きいと思うのですが、この局面にきて割と感情的な部分を見せるギロに対し、普段感情の振れ幅が大きいミリィが、今自分にできる精一杯を淡々とこなしているところがすごくいいな…多分ジーナ救出もギロではなくミリィの方が指示していたと思います。
■「お願い、説明させて!今のわたしは―――」
「わかってる。ずっと一緒に旅してきたんだ。ミリィのこと、信用してる。」
「話して楽になるなら、聞かせてもらう。でも、それはここを出た後だ。いつまでもここにいたら、また帝国のやつらが来ちゃうからね?」
ミリィがなんらかの隠し事をしていても、それは彼女なりの理由があってしたことだと信頼を置き、あえてその仔細を聞かなくてもいいと考えているだけでもかなり男気が高いサギですが、話して楽になるなら聞かせてもらうと彼女の心情への気配りもできており、ここのサギさん、格好良すぎ。これで15歳とか…これは結婚詐欺師のポテンシャルあるよ!男気の高すぎるサギに、満面の笑みで「うん!」と返すミリィが可愛い。
■部屋を出ると、そこは謎の建造物が連なる機械の町。脱出のために進むとシャナトが道をふさぐ。
「さすがは唯一、遺児と馴染んだ被験体ですね。」
サギが邪神憑きになった事情知ってるのか、押し黙るミリィ。
「あなたは生かせとの指示でしたが、私にも都合がありましてね。邪神に寄生された化け物がのさばっているのは……耐えられないんですよ!」
シャナトも遺児疑惑ありませんでしたっけ。同族嫌悪?あと、サギが遺児化してまだ生きてたの不思議だったのですが、サギを生かすようにシャナトに指示したのはバアルハイト様なのでしょうか。
■で、マキナアルマを体に取り込みちょっと仮面ライダー感あるシャナト戦ですが、直前がギロ戦だったので、比較して超弱い。ザコ用デッキ変更し忘れたのですが、あっさり勝利。なのに負けイベント……………
■所詮つくりものですなとシャナトはサギを軽くぶっとばし、畜生!と床をバンバン叩くサギであったが、俺邪神とひとつになったことで謎パワーを出し、マキナアルマ粉砕。これが俺たちの絆パワーだ(ベースは闇の力だよ)
■「その力……まさか本当に遺児の力を引き出すことができるとはな……。あの研究もただの酔狂ではなかったわけだ……。」
血まみれのシャナトから種明かし。今から15年前、オーガン皇帝は、この世の命運を左右するという精霊憑きに息子を仕立て上げ、皇帝を継がせるために、バアルハイト主導で人工精霊憑きの開発を行わせた。しかし精霊憑きは自分からなれるものではない。そこで、精霊の力に匹敵するマルペルシュロの遺児を、赤ちゃんから成人まで、集めた被験体に強制的に宿らせた。その被験体のひとりが、サギだったのだ!
■実はシャナトも被験体だったものの、遺児にうまく適合せず、彼が遺児にならなかったのはそのためらしい。
「おかげで貴様や他の連中のように、化け物になることなく済んだわけだからな。」
バアルハイト様のマキナ化政策を支持していたのも、不確かな存在に入れ込む実験への嫌悪感からでしょう。あと、ヴァララ・ナスカが乗り物型マキナで、ヒューズが武器マキナなのに対し、シャナトが取り込み型マキナなのが気になっていたのですが、これも遺児の影響が残る自分の体が穢らわしくて、マキナで上書きしようとしたんだと思う。マグナス人間づくりとか人工精霊憑きづくりとか、帝国倫理観おかしい実験しまくり。
■サギの年齢的に生まれてすぐ被験体になったと思われますが、ジーナはもともと帝国にいた人だったのかな。それと、今まで出てきた人間の遺児ってバインとセルシカ殿がいましたけれども、バインは帝国出稼ぎ時期があったと語られてるので、そのタイミングで被験体になったっぽい。セルシカ殿はルーツ帝国にあったのだろうか。天涯孤独との情報もあったし、いろいろあってディアデムに移住して、騎士として身を立てた感じ?もしそうだったら、壮絶な人生送ってるね。
■シャナトは逃亡し、個室に避難。瀕死の彼に剣をつきたてるサギ。サギさんはこういうとこほんと容赦なくて怖ぇ。
「死ぬ前にひとつ話してもらおうか。ぬし、なぜオーガンを殺した?」
「簡単なことですよ。あいつだけは私の手で殺したかった。それだけです。」
■ここでサギのシャナト殺害肯定か否かの選択肢が出てきて、まだ子供のサギに手を汚して欲しくないと思ったので止めたのですが、これ殺したらどうなってたんだろう。エンディング差分あったりする?


■俺邪神と同化したことで、遺児エネルギーの気配を察知できるようになっているっぽいサギさん。健康面が大変不安です。
■サギ達が去った後、ひとりごとを呟くシャナト。
「精霊憑き実験か……。跡を継がせるどころか、逆に命を奪うことになるとは……、くくく、ひゃっははは。親父も……想像しなかった……だろ……う……よ……。」
シャナトはオーガンの息子で、皇帝に仕立て上げられそうになった跡継ぎとは彼のことだった!息子にあと継がせるために邪神パワー埋め込もう♪とか正気の沙汰じゃないですが、オーガン皇帝は子供を自分の道具同然に思っているような人なのかなと想像させます。そして、邪神に適応しなかったがゆえにシャナトは皇帝からの道具としての期待すら応えることができず、その歪んだ親子関係が親殺しまで発展したのかなと。妄想の類ですが。


父子の再開シーンも見返してしまったのですが、初見なんとも思わなかったオーガン皇帝の冷淡さが、背景わかった上で見るときつい。貴様呼び…
■死にゆくシャナトに近寄る黒髪の少女。バアルハイト邸で一緒に連れ歩いていた彼女を、シャナトは「サヴィナ」と呼び(!)………ここの声が凄く優しくて、父親への憎悪を抱えて生きていた子供が、子を想う父親として死んでいくのか。子供時代愛を与えられずに育ったことで欠落した穴を、子供に愛を与えることで埋めようとしたのが、シャナトなのではないかと思います。


■サヴィナはシャナトの血縁者というより、養子とかだと思われますが、この二人のドラマ詳しく。


聞いてないんかい。
■やっと機械の町を脱出。この町はアルファルドの中に建造されており、結局何の施設かはわからぬまま。
■帝都に戻ると、バアルハイト様の皇帝就任式が開催されていた。まずはハッサレーにもどり、ジーナの様態を見に行くことに。


■ネロ様絶対黒だろもう。


■ゲルドブレイムさんからのお便り。それはもう、ネロさまメモリーを見ろということではありませんか。


■この謎の手紙の主サヴィナだったのか…シャナトが文字教えたりしたのかなあ。父親代わりだった人が殺されて、帝国兵として過酷な訓練を経て死神となったと思うと凄い人生。彼女の人生の転機はアザーの父子を自らの手で引き裂いてしまったことですが、これってサヴィナ自身が幼少期に同じことを経験していて、だからこそあれだけ傷ついてしまったんですね。お料理がんばりENDをむかえて本当に良かった。