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批評や分析ではなく個人の感想だよ

『バテン・カイトスⅡ』プレイ日記7

~サブイベント編~
ジーナの様態を確認するためシェラタンに帰郷するサギ一行。サギの気配にジーナは目を覚まし気丈な様子を見せるものの、本来とても起き上がれるような体ではなく、こころの翼を失ったことで状況は極めて深刻。
■バアルハイト様の件もあるがそれよりもジーナを優先したいサギは、世界中めぐってでもジーナを助ける方法を見つけ出す覚悟。当然乗っかるギロとミリィ。しかし二人にも行きたい場所があるらしく、複数のシナリオがここで一気に解禁。出来る限り拾える要素は拾ってクリアしたいなと思います。
■寝ているジーナを調べると、昔サギが熱を出したときジーナと一緒に寝ていたことがギロの口からバラされるのですが、それに「うらやましいな。」とつぶやくミリィは、お母さんいないのかな。サギとギロが一緒に寝てやれば良いと俺邪神が言ってる。

ジーナ救出
ジーナを診てくれた村の医者から、古代のマタルという地に生息したこころな草を飲ませればあるいは…という話を聞き、俺邪神の力を借りて古代に飛ぶことをミリィが提案。今までは遺児死亡と同時に古代がこころに流れてきたが、今度は自力で思い出してサギたちを古代に飛ばせばいいと。無茶言うじゃんと思いましたが、シェラタンのイバラの時計塔前で念じることで、古代のクヤムに飛ぶことが可能に。
■これまで遺児死亡で古代に飛んでいましたが、皇帝審議の際サギが遺児化して気を失っただけでも飛べたので、古代飛び自体は俺邪神がショックを受けたり仲間の遺児の死の余波がトリガーだっただけで、こころの問題で突破可能だったということなのかな。
■ついでに古代を探索し、サブクエストもちまちま攻略。住民死んだりマグナス化されたりでモブキャラクターがほとんど消滅しているものの、サブクエストを出してくるモブやよろずや店員はマグナス霊体としてちゃんと残っていた。システム面での都合ではありますが、役割を持たされたキャラクターとしての矜持を感じ、なんか面白い。
■マタル高地の奥地に進み、こころな草をむしゃむしゃ食べている怪物を倒すものの、怪物は一体のみではなく、周りを囲まれるサギ一行。ギロがサギに小娘連れて戻れと庇い立ち、ギロにとってミリィが、サギと同じ守るべき存在枠にカテゴライズされている変化にキュンキュンします。
■ピンチのサギ一行に突然前作のシェラ専用タクシーこと白竜が現れ、怪物を殲滅。サギたちを助けてくれたような挙動で、これは前作ファンへのサービスか。
「わたしたちのこと、助けてくれたのかしら。」
とメルヘンなミリィに、
「さあな。追いかけて聞いてみたらよかろう。」
と返すギロが、実にギロ。
■こころな草をジーナに投与すると、彼女の回想に。研究員から追われるジーナは赤ん坊を連れ、皇帝の館地下通路を猛ダッシュ。もともと帝都で生活してて、サギ産んだタイミングで邪神憑依実験に巻き込まれ、シェラタンに逃げたっぽい。
■場面変わりシェラタン孤児院。


ちいさくて可愛い幼少サギはジーナに翼を見せてと縋り、こたえるジーナ。ふたたび場面変わり数年後、時計塔に登って一人で泣いているサギに声をかけるギロ。翼見たいならジーナに言えばいいじゃんとデリカシーのない突っ込みをするギロであったが、いつまでも子供じゃないんだとサギ。母さん大好きと母離れしなきゃの間で揺らぐお年頃であった。
■その後、サギはギロとともに帝国に出稼ぎに。募集そのものは一般兵だけど暗黒部隊に採り上げられれば給与もっと上がって仕送り増やせることまで計算していて、しっかりしてて偉い。ずっとジーナの傍にいてもっと甘えたいのが本音でしょうが、彼女の苦労を間近で見てきたこととか、孤児院の年下の子たちがいる手前があるとかで、成長と同時に段々と出せなくなったのかな。帰郷の際猛ダッシュハグとかしてたけど。
■サギ、いい子なんですけど、「母さんに仕送りして楽させてあげたい」と「間接的に母さんを悲しませている皇帝殺したい」を完全に同列の目的として掲げているあたりの危うさが、つくづく恐ろしい奴。
■回想終了し、目を覚ましたジーナは皆に感謝を告げる。峠は越したもののまだ本調子ではないジーナを看てあげてくれと医者は言うものの、
「いいのよ、サギ。顔を見ればわかる。あなた、やりたいことを見つけたんでしょう?」
母はお見通し。かくして、母親のために旅に出た少年は、本当に自分がしたいことを見つけ、母親に背を押されながら、ふたたび旅立つのであった。

〇暗黒部隊調査
■ゲルドブレイムから秘密のお手紙が届き…私の愛妾にならないかの誘いかと思った。違った。
■暗黒部隊本部で異変が起きているが、トップのバアルハイト様自身は忙しくてそれどころではない様子。いち有力者の私兵といえど、帝国において重要な位置にいる暗黒部隊に何かあると大変なことになってしまうため、本部調査をネロ様には内密に依頼したいと。わざわざネロ様に隠して依頼するのが謎ですが、いらん心労をかけないため?
■ていうかゲルドブレイム、含みなしでこれ言ってるんだとしたらやっぱめちゃくちゃいい人じゃない?本当に国のこと大事に思っている人じゃないと、主君が敵対している組織が崩れると帝国自体にも影響が出るって視点で調査依頼しないと思う。
■暗黒部隊本部にむかうと、マキナウィルが隊員を襲っていた。死にかけの隊員に話を聞くと、部隊に贈られてきた強化チップを組み込んだらマキナウィルが勝手に動くようになり、隊員に向かって命令を出し始めたとのこと。暗黒部隊はセキュリティ意識が低かった。従わない者は殺され、生き残った者はミンタカに攻める準備を開始しているそう。
■マキナウィルはロッカールームを占拠し、中でマキナウィルを増やしており、まずはそこに入るために各部屋の非常コードを取得することに。その過程でサヴィナを発見。危険なので保護しようとするサギ達だが、マキナウィルに襲われそうになり、間一髪で助けに入ったギロは、サヴィナに語りかける。
「継ぎたいものがあるなら、行けばいい。それがぬしの道なのだろう。だが忘れるな?進む者にとって、死は常に隣り合わせだということを。そう、ぬし自身の死と、そして―――ぬしに関わる者たちの死と。」
「ちょっと、ギロ!子供相手に何言ってるのよ!」
「子供だったら言いはせん。この娘は自分の意志でここへ来た。それは一人前のすること。……だから放っておけんのだ。」
なんだかんだで面倒見のいいギロ。一人前とはいいつつあえてこういう助言をするのは、やはりギロが子供に甘いからだと思う。
■サヴィナがこんな場所にいたのは、前回感想でも触れた送り主の名がない手紙の内容から察するに、彼女が一人で身を立てる手段として暗黒部隊本部を訪れたと考えるのが妥当でしょうか。マキナウィルに占拠されて壊滅しちゃったけど。
■Ⅰのサヴィナって一見綺麗なお姉さん枠でしたが、その本質にあるのは、大人の女性ではなく、幼い女の子だったのでは。親を失い独り立ちを余儀なくされたことで子供でいられなくなってしまった子供が、サヴィナだったのかなと。そう思うと、彼女がこれから一緒に生きていく人がメイフィー(女の子)なのも納得です。
■また、俯瞰で見るとシャナトの末路は因果応報ではあるものの、サヴィナ視点ではサギ・ミリィ・ギロは親を不当に奪った加害者でしかなく、同時にこのサブイベントにおいて加害者の一人であるギロに命を救われているのは、サヴィナの個別エピソードの「村から出ていけ人殺し!」発言少女に対するサヴィナの対応そのままで、Ⅰの本質的なテーマである
「……みんな、平気で矛盾したものを抱えて生きてる。」
を感じました。サヴィナがああいう感じに成長したの、ちょっとギロの影響もあるのでは。
■ロッカールームにてマキナウィルの首領を討伐。結局チップを送り込んだのは誰だったのか?なぜミンタカ侵攻をさせようとしていたのか?黒幕の正体はわからぬままで、すっきりしないエンド。

○ミリィの告白
■ミリィが真実を話すために訪れた地はネッカル。彼女が子供時代魔法学校からの帰りに寄り道していた場所だった。ここで、石を集めて暇つぶししていたらしく……………く、暗いな………………!まじで友達いなかったんだな……………箱入り娘かつ、学校は父親に無理矢理通わされていて周囲と温度差あったとはいえ、ミリィのあの性格で友達ゼロなの、ちょっと謎なのですが。
■「ぬし、皇帝の審議会で、バアルハイトを父と呼んでいたな。」「つまり、そういうことなのか?」
「……その通りよ。」
ギロに問われ、正体を明かすミリィ。バアルハイト様は、サギが精霊憑きなのか邪神憑きなのか確かめ、もし邪神憑きならば殺すために、娘のミリィに監視を命じていた。もともと邪神憑き実験はバアルハイト様主導でおこなっていたはずですが、そんなマッチポンプを企ててたのか。あくまで実験はオーガン皇帝の指示により実施しただけらしいので、バアルハイト様には良心回路が備わっていたのかな。
■状況的にジーナがサギの弱点だと露呈したのもミリィの密告が原因ではあることが推測されるものの、ミリィはジーナが利用されることになるとは知らず、だから父を止めたかった。
「旅を続けるうちに、わたしだって、父さまのすることはおかしいって思うようになった。わたしも今は、父さまを止めたいって思ってる!ううん、娘のわたしが、一番つよくそう思ってる……。」
なるほど。今作はサギの親からの自立の物語という要素があったのですが、サギの裏でミリィも同じ物語をすすめていたのか。出稼ぎで立派に働く一人前に見えて、実は母親主体で動いていたが少年が、自分が本当にしたいことを探し当てるのがサギの物語。父親の操り人形だった箱入り娘が、広い世界を知ることで、自分の生き方に対して疑念を抱くのがミリィの物語、という感じ?
■「これだけは信じて?今、わたしはサギたちと一緒にいたい!父さまに言われたからとか、そんな理由じゃなくて、ただ、一緒にいたいの。ギロと言い合って……、サギを困らせて……、○○と冒険して……。」
いや、俺邪神のことは別に無理に言及せんでいいよ…と思いますが、ミリィにとってちょっと好意を持っているサギも、軽口を叩き合いいがみあっているギロも、全部ひっくるめて大切なのだと言い切ってくれるのはよかった。今作、サギ×ギロやサギ×ミリィと同等か以上に、ギロ×ミリィを丁寧に描写してくれているのが、主人公&Wヒロイン構造を気持ちよく通す上で効果的に働いている。
■サギがいなくなれと言うなら消えるつもりのミリィに、最初に会った時精霊憑きだったと信じれくれたミリィの言葉はウソだったのかとサギは問うが、サギの言葉はなぜか信じられたと返すミリィ。
「ミリィは僕を信じてくれた。だから、僕もミリィを信じるよ。」
理屈じゃない、信じるの応酬がミリィとサギの間に盛り込まれ、ここはサギが凄く格好良くてよかったです。何よりも、サギとの対話において、サギ自身が俺邪神にあれほど疑心暗鬼があったことが判明したので、多分私が想像している以上に、ミリィの根拠のない「信じる」に、サギは救われていたんだと思う。
■あとミリィアルデさん、基本ガキ大将気質で、相手に合わせて調子のいいことが言える器用な性格ではないのはわかるので………バアルハイト様はなぜ彼女に密偵を……箱入りとして育てたくらいなのに。


■サギさん、どさくさにまぎれてプロポーズまがいのセリフ吐きやがったぞ!!そして………抱きやがった!!カラスとサギさんの、男としてのステージの違いがすごいよ!まあ、この告白は男女の友情とかのニュアンスも含むのかもしれませんが。
■ミリィは改めてサギとギロと俺邪神に謝罪し、彼女を許す仲間達。帰る前に学生時代に一人でせっせと集めた人の形の岩を見せようとするミリィ…いや、そういう趣味があるのは良いと思うんですけど、別にミリィの好きなことではなさそうですし、これしか打ち込むことがなかったっぽい彼女の魔法学校時代に、涙がちょちょぎれそうになります。
■ミリィが並べた石像をバラバラにした元凶ロシュマンジュをざっくり倒し、もう一度石像運びを手伝うことで、ミリィの暗黒学生時代を上書きしようとするサギとギロ…ミリィは二人と出会えてよかった…本当によかった…
■で、石像運びですが、

苦行。

超苦行。

当たり判定が最悪で、つるつる滑る。油でも塗ってあるのか?倍速で遊ぶと余計判定悪くなるし、運ぶ石像3体もあるし、設定エンカウント回避にしてもモンスターにぶつかって邪魔だし、これテストプレイしているんですか!?
■石像を集めると、岩にこころが宿っていたラサナスの人たちが出現。ラサナスの現代の姿がネッカルだった。息子の名前を決めて欲しいというミニイベントがあったのですが、ここで回収し、エンド。

○ギロの正体
■泥雲をぬけ土の民の村へ。懐かしきアルゴラブ村を訪れると、ギロの姿に驚きはわはわしてるクラムリ村長(当時は一般の村人)が。可愛い。

クラムリ様、やっぱり真面目ドジっ子萌えキャラ属性だと思う。
■土の民の長、大カムロ様のもとに保管されている神体はギロとそっくりらしく、ギロのルーツを知るためにゲンマ村へ。
■ゲンマ村到着。前作のミズチさま宅にいる女の子は、のちにミズチさまのお母さんとなるケイさんか。自分のことを「さま」づけしており、血筋を感じます。新しく引っ越してくるコウはたしかミズチさまのお父さんになる人で、この二人、幼馴染お隣さんカプだったんだ。
■大カムロ様宅を訪れると、前作の族長だった大カムロ様はNo.2ポジションにおり、今はまだただのカムロ様。この時代のトップの大カムロ様は青い仮面を被った高齢の男性。
■「ハッサレーは千年前、神々の戦いが行われた戦場でな。クヤム、アトリアといった、古代の都市があった一帯の名だ。」
土の民がエンドマグナスの力で空にあげたのは5大陸のみで、ハッサレーはその中になかったものの、千年前の大戦で多くの神(強大な力を持った人間達のこと)が滅せられ、大戦の主戦場だったハッサレーに残った神の屍が大陸に力を溜めることにより、自然と空にうちあがったのだと大カムロ様は考察。神の遺体に土の民が手を入れて、大陸が浮遊している世界観が前提なので、確かに納得はできます。前作にハッサレー登場しないの、20年の間に地面に落とされたのかと思ってましたが、大陸規模が5大陸と比較して滅茶苦茶小さいので、クローズアップされなかっただけか。ハッサレーだけ代表者とかもいませんし。
■大カムロ様に奥の部屋に通されると、ギロにそっくりの人形、セギヌスが封印されていた。この一体のみ、代々土の民の族長が受け継いできたそう。
■ギロがセヌギスに触れると、セギヌスの内面世界のダンジョンに移動。ダンジョンを進む中で、セギヌス視点から千年前の過去が明らかに。情報合わせると、以下の通り。

①ラサナスが神達(ワイズマンとその配下の人間達)の力により消滅し、土の民の男魔導士、女魔導士が対抗するため、セギヌス、シルマ、デュベー、ギロという神殺しの4つの器を作成。一人で二体ずつ操縦するために魔力を込める。
②ナオスも消滅したのにクジラ(前作の描写より、世界に多数存在する神のひとつと思われ)は動かず。男女の魔導士は三種の神器をつかって神を追い詰め、とどめに神殺しの人形を活用する計画を立てる。
③ナオスの生き残りであるマルペルシュロが闇の眷属を味方につけワイズマンに叛逆し、アトリアに乗り込み。ワイズマンは竜を呼ぶがマルペルシュロ圧倒的で、アトリア屍だらけに。
④神の屍は毒を放出し、大地が荒れることを恐れた土の民は打倒マルペルシュロのためと方針を変えて出陣。セヌギスは魔力がうまく入らないことから放置され、シルマとデュベーは魔導士が一体ずつ操縦、ギロは男女魔導士ふたりで操縦。
⑤土の民はマルペルシュロを倒し、各大陸にマルペルシュロの遺体を封印して大陸を空に打ち上げ、汚染された大地と切り離し。土の民のみ残留して大地保護の役目を背負った。
⑥ギロはマルペルシュロ討伐時に魔力切れで力つき屍に埋もれ、シルマとドュベーは破壊。セギヌスは役目を果たせぬまま、ずっと封印されていた。

■土の民、格が高い。魔道士集団として優秀な上にこんな自己犠牲精神まで…クジラは仕事をしてください。
■過去が判明し、状況を整理するサギ一行。
「これで、すべてわかった。わしは神を殺すために創られた人形。千年前、○○と仲間達を殺したのも、やはりわしだったのだ……。」
「あのふたりの魔導士、彼らの意識があなたの身体に残っていた……。」
「それを僕が掘り起こした……。」
項垂れ、俺邪神に謝罪するギロだが、俺邪神何も覚えてなかったしギロも意識なかったし、ホント1ミリも気にすることないと思う。「許さない、よくも!」という選択肢もでてきたのでこっち選びたい好奇心もちょっとあるのですが、今作サギとの精霊値(本当は邪神値だが)が戦闘時のドロップに影響してくる都合上、感じ悪い選択肢ちょっと選びづらいのが惜しい。前作は精霊値メリットをあんまりおいしく感じなかったので、感じ悪い返答平気でガンガン出来たのですが。
■ギロの記憶はサギと出会った時から始まったと明言されるのですが、自分が何者かがわからなかったからこそ、自分を土の中から掘り出してくれたサギに恩義とか情があって、あれほど入れ込んでいるのだろうな。ギロってサギLOVEヒロインやりつつも、エロス(情欲的な愛)とは切り離された存在だと思ってるので。
■「今のギロは仲間なんだ。僕はそう思ってる。」
ミリィ編に続き、サギさんは『スキル:直球告白』を発動し、無敵の男だ!
「○○だって、そう言ってくれてる。」
「そうね、わたしもそう思う。ポンコツには変わりないけどね。」
「うるさい!小娘!!ポンコツは余計だ!」
あえてギロを煽って元気付けようとするミリィ。キャットファイトがこういう盛り込まれ方するのもよかったです。
■使命を果たすことができなかったセギヌスがサギの中にいる俺邪神に反応しバトルに。天盤崩壊の地獄再来に泣きそうになりましたが、今回はマナの書持ってたので数回のチャレンジで勝てました。
■サギ・ギロ・ミリィ三人とも火力盛れるので、アタッカーとタンク誰に任せるかという点でも戦略性が生まれているのが道中面白いところだと思っていたのですが、終盤になるとどうしても、メインアタッカー→安定してダメージ出せるサギ/タンク→マナの書使えるギロ/魔力稼ぎ→コンボ稼ぎやすいミリィ、で固定になってしまいますね。
■「セギヌスにも……意識が焼きついていたのね。マルペルシュロを殺すという、ただそれだけの意識が。」
ギロの人格は男女の魔導士がベースにあるのに対し、セギヌスは魔力以外何もないので、仲間の出陣を見送ることしかできず自分の役目を果たせなかった遺恨によって、呪いの人形みたいになってしまった、ということかな。そんな哀れなセギヌスはギロの頼みによって封印され、やはりギロ、冷淡に見えて滅茶苦茶情の人ですよね。
■セギヌス封印を機に大カムロ様は電撃引退を決め、カムロ様に長をまかせ、長になりたかったクラムリ様は暗い顔でブツブツ言いながら去っていくのであった…前作のクラムリ様の大カムロ様に対する当たりの強さって、カムロ様に長の座を取られたことに由来してるのか。ここのこじれによってクラムリ様ワンマン村長化&アルゴラブ村とゲンマ村の軋轢が進み、前作のアルゴラブ村崩壊につながっていくと思っているので、先代大カムロ様もっとメンタルケアしてあげればよかったのに…


■萌え。

○ヒューズ・ヴァララ・ナスカ再戦
■俺邪神とサギの絆パワー(遊戯王5D’s)をもって、各大陸でマキナ化計画実行中の方々にカチコミをしかけるサギ一行。戦闘終了後見逃すか決着つけるか選択肢出るのですが、シャナトも見逃しちゃったので、今回は全部平和主義者選択肢でいきたいと思います。


格闘に自信があるヒューズをあえて素手で殴りまくってプライドへし折ってて爆笑。全然平和じゃない。見逃すサギにどこまでも追ってやるとストーカーの気質を見せるヒューズ。…ジャコモ少年といい、サギにこだわる男キャラってどうしてこう……
■ヴァララ戦、
「暗黒部隊にいたとき、あなたは僕を気遣ってくれた……。あなたは優しい人だと思ったんだ。それなのになぜ!?」
そんなこと思ってたの!?ヴァララは確かに気遣ってくれたけど、サギの対応結構ツンケンしていたような気が。
「仕事だからさ。仕事のためなら女だって捨てる。それがあたしの選んだ人生さ。」
ヴァララさんが職務に忠実な人なのはちょくちょく書かれてきたため、納得。また、明言されてはいないものの、サブクエストで出てきたディアデム診療所にいる少年の姉が彼女だと推測され、どうも両親もいないようだし、ヴァララさんが仕事に熱心なのは彼のためというのはありそう。


ヴァララさんがヒューズのブラコンムーヴに対して生あたたかい目線向けてるのとか、年下の男子のサギにちょっと甘いのも、弟の存在ありきなのだろうな。
■ヴァララ戦直後に律儀にホロ・ホロフルーツ送ってきてくれるが、フルーツは腐敗していた。クール便で送ってほしい。
■ナスカ戦、兄さんに笑われるのだけは嫌だ!とナスカが抵抗するのですが、ヒューズそんな弟の失敗を笑う男に見えないけれど。兄に一人前であることを誇示したいのか。兄離れしたい年頃なのか。

〇ワイズマン戦
■戦場アトリアに再訪問。ワイズマンはマルペルシュロの覚醒のあと死体が確認されず行方不明。伝承にも語られていないため、闘いの混乱に乗じて生き延びたのかもしれない。
■ワイズマンが呼んだ竜に襲われたり、ワイズマンにこころを操られたシャーマンの魔法をくらったりしつつ最奥へすすむと、ワイズマンと対峙。


滅茶苦茶格好良い構図。
■「ん?汝らのこころ……、フン、これは奇妙だ。……フフフ、面白い。残らずいただこうか。来い!黒竜よ!!さあ、約束のこころだ……。我と共に食らおうぞ!!」
ギロ過去編でも少し触れられていましたが、ワイズマンはマルペルシュロに対抗するために、黒竜と闇の契約を交わしていたらしい。その対価が、人のこころっぽい。
黒竜戦からワイズマン戦へ。サブシナリオの中でも一番後回しにしてレベル上げていたので、あっさり勝利。ワイズマンは消滅し、兜と胸の鎧のみが残る。
「あの人たちも、少しは浮かばれるのかな…」
「…うん、そう思う。きっと、そうさ……。」


結局、ワイズマンがなぜ人々のこころを喰らっていたのか、ワイズマンの正体はなんなのか、謎のまま。小宇宙背負ってたし、宇宙人?


〇各大陸回った上での小ネタとか

・アルファルド
■ネロ様宅にて財務理事官と軍務書記官から定例報告。ネロ様とバアルハイト様の成果は拮抗(ややバアルハイト様有利?)しているのですが、無理がある。絶対バアルハイト様の方が成果出してる。


■小動物に優しいゲルドブレイム。ヒロインだなこれは。なんか、最初サギを可愛い坊や扱いしてたのも、性的な目線で見ているというより、ただの子供好きのような気がしてきました。怖い人ってネロ様のことだろうか。主人をこういう呼び方するのか。


■性行為してるのかと思った(グレイソーン憑依状態で本当のセリフが聞けます!)前作人格者として描かれてたアルマードの不倫クエスト結構生々しい。アルマードがリュードの乳母になったのはリュバンナの手引きあったと想像させますが、二人の不倫現場を目撃してるスキードとヴァレイが、リュバンナ亡くなってもアルマードを雇い続けてるのやっぱ偉すぎです。

・ディアデム


レイドカーン王、ついにグレイソーンにギィと名付ける。病んでおります。
■未だうじうじしているギバリは、怒りの矛先を突き放したレイドカーン王ではなく、レイドカーン王を守って死んでしまった父親の方に向けていた。しかし同じ立場だったら自分も同じことをしただろうと気づき、…つまりそれは、レイドカーン王がギバリを突き放した理由にもつながってくるわけですが、そこまでは至っているのか、いないのか。切り替えの早いギバリはもう迷わず、漁師として生きていくことを選ぶのであった。しかし、三十路ギバリ見るに、あんまり漁師向いてないような。
■後日ギバリからお手紙が届き、
「もしレイちゃんに会ったら、伝えておいてくれないか?騎士じゃなくても、俺は王を守る。」
自分で言えーーーーーー!!!!!!!前作ギバリの旅立ちの理由って、筋を通したいタイプかつ基本お節介焼きだから、という、性格に100%依存しているもので、それが成立するのがギバリのキャラクター強度がなせるところだったのですが、その根本にあるのは過去のエピソードひっくるめた『王を守りたい』『王が守ろうとする世界を守りたい』だったのかも。

・アヌエヌエ


■枕元に種があったのもそういう….美貌保つためという私利私欲のために権力利用している点では、前作のゲルドブレイムと大体同じじゃん。失敗作であるカラス抹殺を命じ他人の命を弄ぶゲルドブレイムと、落ち枝をサギたちにもわけてあげたコレルリ様で明確に線引きはしてあるものの、コレルリ様、別に善の人ではないのだろうな。

・フェルガド
■表向き他国に負けない国づくり頑張ると立派なことを言うロドルフォだが、グレイソーン憑依状態だとお金を数え始め…あれだけフェルガド編格好良いところ見せつつ、あくまで俗物描写の方にインパクトを置いているのが、今作らしい多面性の捉え方。
■グレイソーン状態で月騙しの森に行くとイベント。
「泉は 月のみたまを とらえ 月は 人のこころを とらえ もろきこころを かたる。子よ 眠れ 今はまだ 眠れ 時は 未だ いたれん。」


確かサダルスウドのガーディアンの名前が泉の主だったはず。子は封印されてるエンド・マグナスのことか。ここも前作へと続くファンサービスかな。