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批評や分析ではなく個人の感想だよ

『バテン・カイトスⅡ』プレイ日記1

OP〜ハッサレー出るまで。

〜アルファルド編〜
■衝撃!OPが謎ハリウッド予告じゃない。ザ・JRPGの本編とノリがあまり合っていなかったとはいえ、なんかじわじわくる面白さで好きだったのですが…………予算の関係でしょうか。
スーパーサイヤ人みたいにヒュンヒュン飛んで戦うふたつの影、魔物の大群、鎧の騎士…OPの内容はさっぱりですが、それは主人公が見た夢らしく、目を覚まし、プレイヤー(精霊)に語りかけてくる青髪の少年。
■彼の名はサギ。アルファルド帝国、暗黒部隊の新人兵。20年後を舞台にしている前作の帝国兵はこころの翼を所持しておりませんでしたが、サギは綺麗な翼を生やし…これは鷺がモデルかな。サギだけに。
■暗黒部隊隊長より、帝国皇帝オーガンの暗殺任務がくだる。暗黒部隊は皇帝直属組織ではなく、皇帝の腹心、マキナ化部隊指令バアルハルトの私兵であった。とんでもない計画ですが、皇帝暗殺&家族のために稼げることに、サギはハッピー。もともとここに所属していたのは、その目的のためだったよう。
■なんか、前作主人公がああだったので、サギの柔和さ、爽やかさが新鮮だったのですが、彼も憎しみを原動力に動いてるタイプの人だったか……なんでそんなにガンギマってんの?ギャップがより怖いです。
■サギは暗黒部隊の仕事を汚いと大声でdisり(結構神経が太い)、怒った同僚によってイビリの被害に。
「我々は期待しているんだ 世界の命運を左右する者……、精霊をこころに宿した伝説の精霊……きさまにな。」
サギの精霊憑きは周知で、そこにつけこんでるっぽい暗黒部隊隊長が意味深。
■今回の任務にあたり、暗黒舞台にのみ支給された遠隔機械人形『マキナウィル』の使用が認められる。サギが起動した人形はギロ。マキナウィルと似ているが、意志を持ち会話もする点で通常のマキナウィルは決定的に異なっていた。このギロが、フィクション爺口調&男声女声混声&スラっとした美しいスタイル、と、ミステリアスで格好良い。


………ただのサギのモンペな気もしてきました。
■「伝説にある半分でも○○(精霊)にちからがあれば心配なんぞはせんで済むのだがな。」
「……その話はするなって。」
本編開始前からサギと精霊につながりがある描写がなされてますが、サギが精霊おろしたのも何か目的があったりするのでしょうか。
■ついに暗殺任務開始。帝国の住まうお屋敷へ。


親いるのか。孝行息子。
■皇帝の部屋に突入すると、髭面の謎の男が。彼はサギを精霊憑きの子供と知り、今回の暗殺計画も認知していたよう。マルペルシュロの遺児のリストを奪い……遺児!?ミローディア様のあかちゃんの要素ももちつつ、子持ちだったの?マルペルシュロ。
■髭男は出ていき、無視して皇帝を狙う、皇帝絶対殺すマンサギだったが、皇帝は既に髭男の手によって殺されていた。そこに暗殺部隊隊長があらわれ、皇帝暗殺の罪をなすりつけられるサギ達。全ては仕組まれた罠だった!
■暗黒部隊員の銃撃をギロがすべて庇い、命からがら逃げ出すサギ達。ギロは実際のバトル性能的には割と紙防御ですが、大丈夫なのか。
■逃走中に謎の怪物が横入りし、サギと一緒にはめられて逃走していた隊員も殺害。……彼らは、サギをハメる上で巻き込まれてこうなっちゃったんじゃないかな、哀れ。
■怪物戦は負けイベント。突如現れた暗黒部隊の隊員ヴァララから死刑宣告もされ、「くそッ……。母さん、みんな……。」と、家族想いが再度強調されるサギ。
■そこでギロが謎覚醒をし、怪物をぼこぼこに。サギの静止する声はギロに届かず、サギもなぜか苦しみ出し、怒涛の展開。
■目を覚ましたサギは、別の世界、砂の谷アルバリにいた。倒れていたサギの顔を覗き込んでいた二人の男はペッツとティスタ。サギを見て、マーノという人と勘違いしているようで、昔馴染みのようにサギに接する二人。おんぶ。
■ここにいてもしょうがないので、とりあえず二人についていくサギ。この人、ぽやっとして見えて、意外に生きていく力が強いな。谷をぬけると、ペッツとティスタの仲間、ピエーデ、ポルコと合流。
■赤苔の村ラサラスを救うのが彼らの目的だったようだが…
「その必要はないの。もう、消されたあとだった……。」
「……間に合わなかったか。」
村の人間達はみな精神体となっていた。彼らを消した者は誰なのか、何故ペッツ達は食い止めようとしているのか。
■そこで元の世界に戻るサギ。先程のは夢だったよう。


ひどい言いよう。
■どうやら怪物は無意識のギロが殲滅したよう。
「あいつを殺せ、消し去れ、そんな言葉でいっぱいになった。」
ギロのルーツも闇がありそうな雰囲気。台詞の面白さもあわせ、ちょっとサヴィナと印象が被ります。
■どうやら怪物もマルペルシュロの遺児らしく、出世のために怪物の遺体をどこかに運び出すヴァララ。
■逃げ続けるサギギロの前に貴族らしき男性が救いの手を差し伸べる。彼の名はゲルドブレイム(!)サギと同じ精霊憑きである軍務官ネロに仕えていた。ゲルドブレイムって皇帝一族とかの生まれかと思ってたんですが、成り上がってあそこまできたのか…綺麗めのビジュアルも温和な印象を受けるセリフも、別人レベル。


ミローディア様だけではなくサギもいけるんかい。13〜15くらいの子供が趣味なのかもしれん。
■地下道を抜け、このまま帝国にいてもしょうがないため、故郷のシェラタンで身を隠すことを提案するサギ。嫌がるギロ。
■帝国モブの会話より、マキナ化計画のバアルハイトと軍部のネロが、この国の両翼とのこと。皇帝暗殺をめぐり、両陣の思惑がぶつかってるところもありそうな雰囲気。
■過去リュードの家のあった場所を訪れると、幼い頃のスキードとヴァレイが!実母のカミラに教育を施され、将来を導いていく自覚を持ちながら、帝国思想を学び、自己研鑽をする姿勢に、20年後を思うと辛い気持ちになる。
■やっぱこの人たち悪ではないんですよね…幼い頃から国を背負う自覚を持っていて、両親なくなった後も実家たやさぬように頑張っていて。教育が違えば全然違う未来だってあり得たはず。その意識を持って前作も描写していたんだなと感じ取れて、それが知れただけでも良かったです。


■すごく重要な情報だと思うけれど、このおじいさんの正体の方に気を引っ張られてダメです。
■船着場直前で帝国兵に追いつかれ、連戦に。イベントシーンにてサギが追い詰められたところに、蝶のように舞い蜂のように刺す少女がいきなり助太刀に。
■しかし帝国軍も負けじと新キャラを出し………ジャコモ!なんか下町のヤンキー感がある!20年前ということは13歳で、たぶん、サギより年下!
「サギ…とか言ったな?……この面汚しが。隊につけた泥、お前の血で洗い流す!!」
軍に忠実。ゲオルグとともに帝都にまぬかれた直後かなと思いますが、この時点で既に上昇志向と帝国への帰属意識あったよう。洋服のセンスに若さが滲みますが、帝都で下ろしたっぽいな。子供じゃん……
■若ジャコモは倒れ、なぜかサギを宿敵と見定め撤退するのであった。少女の名はミリィアルデ。弱い者は放っておけないガキ大将のような精神で助太刀に入ったと語る。……………………………………嘘くさい。絶対裏あるでしょ。


ギロはホント、台詞が面白いなぁ
■その頃帝都、皇帝の腹心バアルハイト様は、皇帝殺害現場にいた髭男シャナトを部屋に呼びつけ、何者かによる皇帝殺害と、リスト盗難の件を伝達。バアルハイト様的に、皇帝は将来的には死んで欲しかったものの、まだそのタイミングではなかったとのこと。そうなると、暗黒部隊って彼直属の部隊ですけれど、彼の思惑とは別に動いている兵士がいるってこと?シャナトはバアルハイト様の部下っぽいのですが、そのシャナトもバアルハイト様に皇帝殺害とリストの件完全にシラきってますよね。…バアルハイト様ハメられてない?大丈夫?
■少年の逃亡に加担したのはネロ様だとバアルハイト様は推測し(大当たり!)、やはりネロ様とバアルハイト様の対立がベースになる感じか。
■皇帝の死によりバアルハイト様はとある作戦を命令し、頷くシャナトはボールをついてあそぶ謎の子供を連れ、去っていくのであった。……誰が誰の本当の味方なのか現状さっぱりよ。
■ここまでが導入という感じですが、いや面白い。前作は中盤までややダレがちな印象があったのですが、今作は、「サギは何故嵌められたのか?」「彼の見た夢とは何なのか?」の二軸が強烈なフックとなり、ぐいぐい物語を読ませます。サギ・ギロ・ミリィも何らかの謎を抱えてる上、帝国内部でもさまざまな思惑が絡み合うため、人間関係が現段階でもかなり複雑ではあるのですが、上述した二軸が強固なので、すっきり読めるという。また、キャラクターのやりとりが既にかなり面白いのは嬉しい。やっぱ物語ってキャラクターが魅力的でナンボだと思ってるので。ギロかわいい。
■加えてバトルシステムにかなり手が加えられており、デッキ共有、リアルタイム武器装備と小中大攻撃手札の組み合わせ、手札破棄のメリット、モーション速めと、戦略性とテンポが脅威的に改善されていて、楽しいです。そのかわり反射的な判断力が求められ、ちょっとシビアな難易度になっておりますが。前作バトルで敗北したの累計2、3回くらいでしたが、今作はもうザコ戦で5回は死んでる。この複雑なシステム用いておりながら、チュートリアルないのは不親切でよくなかったなと。

〜ハッサレー編〜
■サギとギロは船に乗りシェラタンに向かっていた。そして何故かミリィも付いてきた。ミリィの身勝手さにギロは腹を立て、間に入り「まあまあ」するサギ。この三人、こういう三角関係になるとは………冷静だが過保護気味な母親と、ワガママで奔放な妻の、板挟みにされる夫。
■何故ついてきたのか詰問するギロに、帝国の富豪の箱入り娘だから家を抜け出した上で、サギたちが面白そうだからついてきたと答えるミリィ。実家太そうな印象は確かに受けますが、が、が……………………………とても、嘘くさい。
「心細い!?わしらが手こずった相手をあっさり倒しておいて心細い!?殺そうと思っても死なないタイプだぞ、あれは。」
ギロから、ごもっともなツッコミ。
■シェラタンに向かい、イバラのヌカサンを通るサギ一行。道中にてギロがマキナウィルではないこと、自身が精霊憑きであることをミリィに共有。
■帝都で助けてくれたことに対して改めてお礼を言うサギに、押し黙り、困ったような表情をするミリィ。彼女が同行してるの、サギ側にとってマイナスな意図がある気がしてなぁ…これも罪悪感の顔では。
■森の奥に進むと大きな穴があり、そこはギロがかつて埋まっていた場所で、幼い頃サギがギロを見つけて二人は出会ったのであった。ギロはサギに会うまでのことを一切覚えておらず、しかしながらこの場所に来ると何故か辛い気持ちになるため、今回の帰郷に乗り気ではなかった…それでもサギが行くならばとついてくるあたりが、けなげギロ。
■サギの実家、久遠の村シェラタン到着。
「よし、まずは、母さんだ。母さんに会いに行こう!」
母親に駆け寄り思いっきりハグをし、倍速で遊んでたのでものすごい勢いで抱きついてシュールでした。10代中ばの男子にしてはややマザコン気味なサギ。サギの母、ジーナは孤児院を経営する女性で、世にも珍しい美しい翼を持っていた。


ギロの切れ味がすごいよ…!
■皇帝殺しでハメられたことはジーナに内密に、村でゆっくりと過ごす三人。幼い頃サギがよく登ったイバラの時計塔を紹介したり、子供のいじわるで隠された帽子を取り戻したり、おつかいをしたり、サギが猛烈に朝弱く母親に起こしてもらっていることが判明したり…やはりサギは母親絡んだ時に関しては年齢以上に幼く書かれている印象。そりゃあギロもモンペになります。


辛辣。
■夜、ミリィは誰かと内密に連絡を取り合い、どうもサギを監視するのが彼女の役目のような口ぶり。そこにサギが来てミリィは連絡を打ち切り、帝国から追われるサギは今後、孤児院を手伝う方針であることを俺精霊に伝える。
■ミリィがサギの前に姿を現し、何故暗黒部隊にいたのかを問いかけ。ハッサレーは5年前、アルファルドの街を作るために強制懲役をされられており、働き手はほとんど帰ることがなかった…孤児院にいる子供たちは懲役によって親を失った子がほとんど。サギはその仇打ちのため、オーガンを討つつもりだったのだ。ホント、サギはさわやかに復讐の要素持ち出してくるから怖い。
■また、暗黒部隊は高給取りのエリート部隊のため、孤児院支える点でも都合が良く。いくら剣技に優れるとはいえ、年若いサギが一般兵からスピード出世できたのは、やはり精霊憑きであることにつけこまれてでしょうか。
■彼の過去を聞き出し、話させた形になってしまったことに謝罪するミリィは細やかでよかったです。なお、ミリィはこの歴史を魔法学校で習ったそう。それなのに巨大マラカスで敵をボコボコにするスタイルで戦うミリィなのであった。
■翌朝、行方不明者が多数出ている村近くの湖の噂を聞く。湖には怪物が出ており、それは皇帝の館で出てきた遺児と酷似しているようで、一度見に行くことに。
■水を引かせ村人を救助し、湖の地下洞窟に進むと、マルペルシュロの遺児が。そしてまた負けイベント。イベントシーンでギロが覚醒し、撃破。今度は自我を失わなかったギロ。
「…わしは、こやつを殺すためにうまれたのかもしれん。」
■村に戻るとRPG名物村焼き……ではなく、ヴァララによる制圧にあっていた。サギの宿敵ポジションって彼女なのか。カラスが筋肉隆々のおじさんなのに対し、サギは褐色の綺麗なお姉さん……旅の仲間が三角関係なのといい、サギからギャルゲー主人公の才能を感じます。
「どうしてここが……。」
「さあて、あたしは言われてきただけだからねえ。」
村の場所流したミリィのせいなのでは。
■ヴァララはマキナアルマという機械に乗り込み、ボコボコにされるサギ一行。ボス戦が連続して負けイベントで、カタルシスに欠けます。そこに先程ギロがボコった遺児が登場し、遺児の対応を優先したヴァララは対抗しようとするものの、ボコボコにされる。ボコボコ合戦。
■ヴァララは最終兵器ビームを出し、遺児は倒れ、大陸が破壊。サギは頭痛におそわれ、ふたたび夢に飛ぶことに。
■帝国の館での一度目の夢の際は、ギロの暴走と同時に飛んだんだと思ったのですが、どうやらそうではなく、遺児のダメージ(死?)が、トリガーになってるっぽく、サギと遺児に何らかの関係はありそうな感じ。ギロは遺児を倒すために生まれたと言っていましたが……将来的にサギギロの友情破綻しそうで嫌だなー!
■今度の夢はギロとミリィもついてきてはいるものの、二人の姿はペッツたちに見えていない様子。先日見た夢の続きとなっており、皆マグナス化されてしまったラサナスから、ナオスという街に戻ることに


ギロとミリィのやりとり、ホントかわいい…
■谷あいのアルバリを抜けようとするものの、魔法の効かない怪物・砂喰いに道を塞がれる一行。ティスタとピエーデが魔法で戦うものの、やはり対抗できず、サギたちが前に躍り出て戦闘に。ギロは冷淡に見えて意外とこういう場で付き合いがいいですよね。拾われた先が孤児院だったからというのは大きそう。強いので頼りにされていたでしょうし。
■砂喰いを倒したマーノことサギを褒めちぎるペッツたち。マーノはやたら可愛がられていて、最年少ポジションなのだろうか。また、ワイズマンという人物がペッツたちの倒すべき敵であり、それは公にしてはいろいろまずい存在らしい。
■ポルコはティスタを兄さんと呼び、とても血縁なさそうなビジュアルですけれども。ともかくペッツたちの魔法はギロと同等かそれ以上の腕前らしく、ギロはあんなスタイリッシュな見た目で魔法つかい枠だったのかい。


煽り耐性ゼロのギロであった。
■ペッツたちのあとを追おうとした瞬間に、再び現実に。ヴァララは撤退し、サギは気を失ってしまう。目覚めないサギをミリィがつきっきりで看病してくれたらしく、それを見ていたジーナがあなたみたいな子がいれば安心…と、どんどん外堀が埋まっていくのであった。しかし、個人的には、ここでミリィが熱心に看病してくれたのも、監視している罪悪感ゆえだと思っています。
■この村にいても皆を巻き込んでしまうため、アルファルドに戻りネロをおとずれ、皇帝暗殺の真実と遺児の正体を探る方針のサギ。


■大陸のさきっちょ消えたことが今後大きな布石になりそうで怖いなー…20年後にハッサレーが存在していないのって、滅ぼされたりしたのかな。
「今まで当たり前のようにあったものがなくなってる……。それがこんなに気持ちの悪いことだなんて……。なんだか、許せないよ……。」
■息子ふたたびの旅立ちを見送りに来るジーナ。サギが帝国軍やめてしまった上に追われていることも彼女にバレてしまいましたが、動じず、深掘りせずで、懐が深い。そもそもの動機が皇帝殺害だったこととか、サギが気を遣って秘密にしてましたけれど、それもバレてたんじゃないかなと予想。
ジーナはミリィを呼び出し、何か秘密があるということを言い当てる。しかし秘密があろうとミリィが良い子であることは理解しているジーナ。
「ミリィアルデさん。よかったら、これからもあの子のこと、見ててあげて?あの子、ずっとひとりぼっちでね。友達と言ったら、ギロと○○くらい。だから、あなたみたいなお友達ができて、私、嬉しいのよ。」
人当たりのいいサギに友達いないの驚きなのですが、小さい頃は今よりもっとおとなしかったからでしょうか。ギロと俺精霊はドラえもんだったのか。あと、同世代の子供が村に少ないっぽいのも大きそう。
■「ギロ、頼むわね。」
「わかっておる。ジーナも体に気をつけろ。」
から、孤児院でのギロのポジションとか、ギロとジーナの絆も感じ取れて、好きなやりとり。いざ帝都へ。