風花雪月翠風√クリアした
妻です
カタログチケットのあまりで風花雪月を購入。FE冠は覚醒と♯のみプレイ済。
金鹿学級でプレイしました。
選んだ理由はクロードの顔が好みだから(…)
他ルートも遊ぶつもりなので、あとで自分が読み返せるよう、感想を残しました。
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「救えるのは選んだ学級のみ」が肝っぽい。
運命に流されるのではなく、プレイヤーが意思を持って介入することで、そこから生まれる体験を背負う。
そして、背負った体験こそが一人ひとりの”プレイヤーだけの物語“になるという、インタラクティブな部分が非常に良くできています。
また、今作は散策がほぼギャルゲー状態ですが、前半の他学級生徒との交流でそれぞれの人となりを知る事で、彼らと敵対する後半はより悲痛なものを背負うことになるという構造が、非道い。し、上手い。
その最たるものが、先生がエーデルガルトを手にかけることだったのではないかと思います。「あなたの道は私の屍を超えた先にしかない」はそのためか。
道を選んだ先生が、選ばなかった道に対するけじめを、殺害という手法でつけるのは、作り手の誠実さを感じて好きなところ。
もしかしたら3ルートクリア後全員救済DLCとかもあるかもしれませんが、個人的にはあまりやってほしくないかも。
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プレイ自体は十分楽しんだのですが、不満点として、ロードの長さ、持ち物入れ替えと地図切り替えのUIの悪さ、職業間格差は気になった部分。
あと、支援度あげるために一番いいのはフリープレイで複数戦闘こなすことなのですが、支援度上げを優先することで、ゲームの難易度がぬるくなってしまうのがどうにも。
ぬるくなるのは戦闘面だけではなく、決められた時間にどういった行動を起こしてユニットを強くするのかという面でも、プレイヤーから戦略性をうばっているのがどうかと思いました。
こちらを立てたらあちらが立たずで、兼ね合いが難しい部分があることは察せられますが。
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以下金鹿ユニットについて
他学級生徒や教師も仲間にしたのですが、生徒は専用学級じゃないとなかなか全貌が見えず、教師は育成の手が回りきらずで、除外。
・主人公(ベレト)
専用職のニルヴァーナが致命的にダサかったので転職でエピタフに。剣術生かすためでしたが、そもそもエピタフが微妙な性能で、失敗。基本的に何やらせても強かったですが。
生徒に対して芽生えた情から、表情がゆたかになっていく様子がほほえましかったです。
メインストーリーにおけるソティスが嫁すぎて、最終的にはソティスエンドでオチ。むしろ彼女が選択肢になかったら嫌だったので、よかった。
Sエンドで唐突に復活するソティスはご都合主義を感じるものの、基本押しカプのハピエンが見たいのでよかったです。先生の心臓にソティスが収まっていることに加えて、2人の心が愛を通して繋がったことで、心身ともに世界の終わりまでずっと一緒になった事実が美しい。変に悲観がないのも好み。
薬指の結婚指輪の由来は、薬指に心臓の血管が通っていると考えられており、そこに想い人との証明である指輪をはめることで、2人の心が繋がるという意味があるらしく、意図したのかは知りませんが、ベレトソティスの抱えるテーマに指輪という要素ががちっとハマりました。
萌え〜一生一緒にいてくれや(います)
どうしてリンハルトエンドが用意されているんだよ。
・クロード
顔が最強な級長。5年後は空飛ぶR18。
自分を猜疑心の塊と言いつつも、級長のなかでは一番まっとうな過程を経るのは面白かった点。大局を見て柔軟に行動できるキャラクター性が活きました。敵対5年後もエガ様に対話をこころみ、ディミトリを説得しようとしましたし。
その上で、設定ほど策士ではないのは気になったところ。
卓上の鬼神を名乗る上での論拠って、帝国の侵攻を防ぎ同盟を維持してきたことなのでしょうが、それはエピソードではなく設定だし。明確な策士エピソードであるパルミラ兵取り込みも、「ナデルとホルストを面会させるのは大博打だった」とかぬかすの、いきあたりばったりでは。
「皆同じ人間だ」というやり方自体は、クロードの民族や信仰の垣根を飛び越える志を体現していて、好きですが。
また、彼がエガ様と争う理由はわかるのですが、ディミトリと争う必然性が薄いので、エガディミと比較して血の同窓会の劇的さに欠けるのはややもったいなかった点
まあ、そもそも前提となる3つどもえがドロドロの黒vs青に横から入ってくる金という構図な上、ディミトリのキャラクター性の面白さってエガにのみ向けられる「必ず、殺す…」なので、致し方なし。
と、色んな都合上諸々割りを食った部分は確かにあるのですが、基本行動や言動が現代的な価値観に近く納得ができる上に、常に他者に気配りができ、心身ともに安定していて、ユニット性能もいいので、なんだかんだで頼れるリーダーでした。
あと、舞踏会イベントで手を引かれる夢ムービーが始まるの何事かと思った。金鹿限定かと思いきや黒鷲青獅子共通だそうで、おかしいよ。
・ ヒルダ
前線出たくないのにゴリゴリの前衛ポジションで笑った。ドラマス無双。
陽キャキラキラ女子に見えて、真芯はヒューベルト・ドゥドゥーに連なる硬派な補佐ポジションという立ち位置に驚き。長い付き合いであろう黒鷲青獅子主従と比較して出逢って一年なのに、既に阿吽の呼吸なのが超クール。
5年後序盤で、クロードが仲間たちに協力を仰いだ際、それぞれの「守りたいもの」が確認される流れになるのだけれど、ヒルダだけぼやかされるんですよね。
直前(学生時代最終盤)に「クロードは好き?」に対して「まあ、嫌いじゃないかなー。ああ見えて、そこそこ頼りにはなりますからねー。」と返しているのですが、そういうセリフや補佐ポジションなのも踏まえて、ヒルダの守りたいものって、クロードなのではないのか。
ヒルダって戦いを嫌悪する姿がたびたび強調されるんですけれど、穏健な手法で安寧をもたらせようとするクロードを支援するのは理解できますし。
まあそういう理屈よりも、前述の台詞はもともと気が合うのに加えて、共に過ごした時間から生まれた情ありきなのだろうけど。
こういう匂わせはありつつも、ヒルダの本心がぼやかされているのは、クロードと合わせて表情を取り繕うキャラクター性踏まえてでしょう。
「誰かを助けるために、自分が死ぬなんて、馬鹿げています。あたしは絶対に嫌…!なのに、…なぜかわからないけれど、凄く誇らしい気持ちもあるんですよね…。」と語る彼女が、他ルートではクロードの思想のために命を燃やすのか。
ということでクロード&ヒルダにしていただきたい事は、クロードを庇って死ぬヒルダなんですが、他ルートで…そういうアレが…ありませんか…?
2人のことがカプ方面で好きかと言われると首を捻るんですが、推しコンビということで恋愛イフが見たい欲はあり、クロードとペアエンドに。結婚後もクロードの補佐してたので、この2人はずっとこうなんだと感じられたことが良かったです。
なんだこの高慢ちき…から、支援解放するたびに株の上がる男。
貴族であることに責任を持ち、平民に対して手を差し伸べる、ノブレスオブリージュを地でいくブレないキャラクター性がよかったです。
クロード・マリアンヌの支援が良かったのですが、平民への視点を改めるレオニー支援が最も好みで、レオニーエンド。フェリクスAでも女に対する視点を改めさせたレオニー、凄。
職業はリシテアと差別化のためダークナイトに。
打たれ弱かったので、1ターン目で攻撃して2ターン目は逃げるを基本戦闘スタイルにしていたのですが、今作の騎乗の機動力びみょー。
・レオニー
弓持たせたかったのですが、クロードが飛行弓兵ということで、ボウナイトに。ダークナイトのローレンツと常に並走させてました。
一方的につっかかってくるじゃじゃ馬っぷりに初見は面食らいましたが、深く関わるにつれて、根底にある他者に対する思いやり、慈愛が見えてきて可愛らしかったです。
主人公につっかかってくるのも、ジェラルトを尊敬しているのに加えて、村に借金までしてかなり無理をして入学した背景から、苦労せず自らの欲しいものを享受している主人公に苛立ちがあったのだろうと納得。
こういう男勝り女子って安易にかわいいもの好きとかにされがちですが、そうしなかったのは感性に合ったところでした。
マリアンヌと並び、5年後がお気に入り。声の調子が若干穏やかになっていてエッチ。
普通に可愛すぎて、シルヴァンが彼女を粗雑に扱うの違和感しかない。シルヴァン…必ず、殺す…(ディミトリ)
・ラファエル
ウォーマスターにしたら魔術師以外に敵なしでした。ただ、職種格差により鈍足なので、飛行適性もあるドラゴンマスターにしておけばよかった。もったいない。
あと、途中辿ったグラップラーがエロすぎて笑いました。田亀源五郎。
支援天使すぎ。お気に入りは雄叫びフレン・小鳥とお話しマリアンヌ。
幼なじみはくっつけたい義務感から、イグナーツとペアエンドでオチ。支援の時点で、これは将来イグナーツがマーヤとくっついてラファエルイグナーツが本当の家族になってしまううやつだな!と思ったら、マジで!?
・イグナーツ
魔法・弓でそれぞれ適正ありなので、弓兵で育てたんですが、クロードが上位互換なので、食われがちで勿体なかった。魔法育ててもリシテアがいるので、どう育てるのが正解だったんだろう…
人畜無害眼鏡に見えて、芸術家ゆえか、意外と面食い。女子を無自覚に口説いていくラノベ主人公属性でした。
・リシテア
背伸びしがちな姿が可愛らしいのですが、生き急がなければならないことにエグい理由づけがされて血の気が引く。
ピーキーなキャラクター踏まえたユニット性能も伊達ではなく、多才な技・攻撃力の高さ・グレモリィ転職可で、魔法使いユニット中のエースでした。
ツィリルとペアエンドでオチ。支援が可愛らしいのに加え、後日談の余韻がすばらしく、先生×ソティスに次ぐオシカプに。ダークホース。
お姫様の手とざらざらの手の住む世界の違いの始まりから、手紙の「しわあせ」を通して同じ感情を共有して収まる着地が好き。A+の「ツィリル!ああもう…ああもう、ツィリル!!」が滅茶苦茶可愛い。
・マリアンヌ
5年後が超好み!ソティスいなかったら彼女選んでました。
生まれついて背負った運命からの解放がテーマにあるわけですが、クロードに続いて、金鹿学級の思想を鋭利に体現するキャラクターで、おいしい。
支援会話が基本的に、相手方の前向きさににあてられてマリアンヌが少し前を向く構成になっていて、どこと絡んでもよかったのですが、意外やソロエンド。クロード・ ヒルダ・ローレンツあたりとくっつけたかったんだけど。あとで回収するかな。
ホーリーナイトになったので、おそらくドルテ君に乗っています。回復役ということで育つのが遅くレベル差が出ましたが、後方支援で問題無く運用できました。優秀。
・フレン
ペガサスナイトにしたらとんでもなく弱かったので、慌ててグレモリィに方向転換。
リザーブはありがたいですが、リブローが使えないのが痛くて、2軍落ち。
正体についてはセテスエンドを迎えたのでわかりましたが、全てのプレイヤーに明示すべき情報だと思うので、不満。
キャラデザも声も性格もぽやっとしていてかわいらしく、キャラクターとしては好きです。
・レア様
自ユニットではないけど正体の大部分は明かされたので、書かなければならない気がして…。
怪しさ満載すぎて悪人かと思っていましたが、やったことは歴史改変と人体改造くらいで拍子抜け。いや、十分大罪ですが。母の心臓を埋め込もうとした失敗作の山が大量に積まれているくらいのことは覚悟してたので(綾波)
一見聖母みがあるレア様の真芯にあるのは「母に会いたい」という子供の願いだったのがミソか。
母に会うために主人公の命を利用したレア様と、共に過ごした情から主人公の命に自ら収まったソティスはおそらく対比。
愛する母のために他人の子供を利用したからこそ、レア様は二度と母親そのものには逢えず、そこが物語的な因果応報のバランスではないかと思います。
エーデルガルト反逆時のレア様のブチギレ方が非常に面白く、萌えたので、エーデルガルトと真正面からぶつかって欲しい。黒鷲に期待。
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とりあえず2週目は青獅子を遊ぶ予定です。
1週目遊んだ限りではディミトリがなぜエーデルガルト絶対殺すマンになったのか全く掴めないので、楽しみ。