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寿沙都さんと法務助士について

寿沙都が法務助士を目指したきっかけは、父・玄真との約束をはたすために弁護士を目指す亜双義を支えたかったからです。

そこから彼女が龍ノ介の法務助士となったのは、龍ノ介が亡き亜双義の意志を継ぐと明言したからであり、龍ノ介が弁護士になった理由と同じ、"なりゆき"のことでした。

龍ノ介は弁護士になることについて2-5裁判を終えるまで「どこか迷いがあった」と語っていますが、寿沙都も立脚点となった亜双義ではなく龍ノ介の法務助士となることに迷いが全くなかったかというと、頷きづらいところもあったのではないかと思います。

 

しかし、2-1では弁護席に立つ寿沙都(龍太郎)が《弁護士としてあるべき姿》として憧憬する背中は、亜双義ではなく龍ノ介でした。もうこの時点で彼女の中で法務助士として側にいたい人は龍ノ介だったのだと思います。

で、なぜ彼女がこの考えに至っていたのかというと、シリーズ1作目を通し龍ノ介の依頼人のために戦う姿を真近で見てきたことの蓄積が存在することがまずあげられます。

そしてその蓄積が爆発した明確なターニングポイントが、1-5。寿沙都の別れ際の龍ノ介の台詞

「寿沙都さんは…ジーナさんを救ってくれたのです!」

「寿沙都さんは…ぼくにとって世界一の法務助士なのですから!」

法を疑い罪を犯したことで、法務助士としての自我を喪失した寿沙都ですが、龍ノ介がその罪全てを受け入れた上で肯定し、彼女を認め必要としたことにより、彼女の中で《龍ノ介の法務助士》としての自我が確立されたのだと思います。

この後に続く台詞

一真さまの"思い"を継いでくれるのは…この方なのだ、と。

わたしの"直感"は…間違っておりませんでした。」

自分が支えるべき弁護士として、亜双義の友人として、抱いた信頼という直感が確信に変わった瞬間が先程の龍ノ介の台詞だということを補強しています。

 

寿沙都が法務助士を志すきっかけは亜双義ですが、寿沙都を法務助士にしたのは龍ノ介なのです。

 

 

シリーズ2作目では本来支えたい人物であった亜双義が復活したことにより寿沙都の中に戸惑いも生じますが(亜双義を前にした寿沙都の反応からも明白)、それでも終始龍ノ介を支えていたのは、前述した1-5ラストで彼女が既に龍ノ介の法務助士としての立ち位置を自分の意思で固定していたからに他なりません。

ゆえに2-5、ラストシーンも寿沙都は亜双義の元に残るのではなく龍ノ介についていくことを選びます。

しかし、亜双義の法務助士は本来寿沙都だったことから、龍ノ介のそばにいることを願う寿沙都の枷として亜双義が機能しています(亜双義は無自覚に笑)

作中でも顕著にあらわれていますが、寿沙都は義理堅く潔癖な性格なため、彼女の中では龍ノ介を選ぶことは亜双義への裏切りにも通じるのです。

そんな寿沙都を救済したのが、亜双義の台詞

「あいつのそばに、いてやってほしい。これはオレからの頼みだ。」

寿沙都の望んだ龍ノ介の法務助士という立ち位置を、法務助士を目指す起点となった亜双義が肯定することで、寿沙都の過去を《枷》ではなく《思い出》として昇華させました。

 

作中の亜双義の対寿沙都の態度おおむねクソだな〜〜〜(でもしょうがないよネ…パパのことでイッパイイッパイなの…)と思う部分もあるけど、寿沙都の過去の更新をしっかり果たしているあたり、やはり亜双義チョ〜カッコいい。優勝