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空の軌跡FCSCevoクリアした

感想です

長文感想は面倒臭いという気持ちと、他の方の文章読んで満足しちゃうのとで、好きな作品でも書こうと思い立つものは少ないのですが、今作は語りたくなるような作品でしたし、周りの方の感想もあまり見ず(10年以上前の作品だしね)わかるする場所がなかったので。後で自分が見返す用に書いておきます。

当然のようにネタバレなので、注意してくださいね。







クォーツである程度各キャラ性能を自由にできる戦略性の高さなどもなかなか楽しかったのですが、とにかくストーリーが良かったです。

熱い展開と素晴らしいBGMが組み合わさり盛り上げどころはおおむね外さず、グイグイ引き込まれました。

各地の治安維持、国同士の政治問題、世界を揺るがす賊との対決など、俯瞰で見ると壮大な英雄譚ですが、それを楽しませるためのとっかかりとして今作が抜群に上手かったのが、エステルとヨシュアの存在。

五年間家族として過ごしてきた二人のやりとりが序盤の時点でがっちりとハマり、エステルの恋愛感情の発露を微笑ましく思い、最後のどんでん返しと別離。リアルタイムでプレイした方の阿鼻叫喚の図が容易に想像できる 笑

ですが、それはエステルとヨシュアが一作通したプレイヤーにとって愛すべきキャラクターに化したからこそですし。今作はこの主役二人に限らず全てのキャラクターの描写が素晴らしかったです。

特にその点においてSCはすごかった。メインキャラクターはもちろんなのですが、三枚目ポジションであるデュナン公爵+フィリップまでにも格好良い見せ場が用意されているとは思いませんでした。

しかもこの変化と成長は唐突なものではなく、公爵は女王様に対する敬意の表出、フィリップは元王室親衛隊というフラグが出されていたので、それをちゃんと生かした形のその人らしい見せ場で恐れ入る。

各キャラクターをとても大事にしているのが伝わってきて、ここで良いゲームだなと思いました。


で、今作のテーマについて。

FCはカシウスという個人を盲信した結果禁断の兵器に頼ったリシャールに対し、エステルの

「色々な人に助けられながら、ここまでたどり着くことができたわ。」

「もしこれから先、戦争みたいなことが起こっても、みんながお互いに支え合えればなんでも切り抜けられるような気がする。」

という台詞、「共同することの素晴らしさ」を謳う「全」が物語を貫く鍵ではないかなと思います。

そしてSC。「自分の道」というキーワードが頻出していますし、メインキャラクターの掘り下げもそれに沿っていたため、八章終了まではFCの対比として「個」を掲げてるのかなと思っていたのですが…

最終章教授と対峙したヨシュア

「道というのは…他人から与えられるものじゃない。暗闇の中を足掻きながら自分自身で見出していくものだ。」

「人は暗闇の中でもお互いが放つ光を頼りにして共に歩んでいくこともできる!それが…今ここにいる僕たちの力だ!」

と言っていることから、「全」は「個」を支えるためにあるもの、つまりSCは「個」から「全」へと回帰しています。

終わってみると、FCで語った「共同の素晴らしさ」を補強するために別の角度「自分の道」からFCのテーマを繋げてきたのがSCだったのではないかなー

FCSCに芯が一本通っており、それが非常に骨太な作品に仕上がった理由だと思います。


キャラクターについて。

まずエステル、序盤カシウスを追いかける強さと母を亡くした弱さを開示したギャップで一気に持ってかれました。

直情的だったり騒がしかったりキャピキャピしたところもありますが、嫌悪していた人物を素直に受容したり、黒幕である教授にも同情したりと、万物に優しく器が大きいところが魅力的でした。

SCラスト、ヨシュアと一緒にいるのは彼の贖罪に付き添っているのではなく、自分の道のためという結論に落ち着いたのも、上述したSCの「自分の道」というキーワードと自立した彼女の性格双方を踏んでいてよかったです。

で、エステルを語る上で外せないのがSCの四章。ヨシュアを優先するあまり周りが見えなくなっていたエステルが、母であるレナ(本物じゃないけど)と2度目の別離を経験することで、遊撃士を目指すこととなった自分の立脚点見つめ直し、「守るためのヒーロー」として確立したのは素晴らしかった。

さらに、立脚点を見つめ直したからと言ってヨシュアを蔑ろにしているわけではなく、彼女を現実に引き戻すためのアイテムとしてハーモニカを配置することで、現在のエステルのよすがとなる人物はヨシュアだと端的に示していて、秀逸。素晴らしいイベントでした。とてもいい主人公だと思います。

ヨシュアはほんとしょうがねえ厨二だなという感じだったんですが、SC6章を経た後、Sクラフトカットインの目に光が入ったり、勝利台詞が未来を見据えるものになっていたり、細かな変化が凄くツボでした。

また、彼がレーヴェに挑む前に語った

「姉さんが救い、教授が繕い、父さんが解き放ち、そして今、エステルと共にあるこの魂…遊撃士としての心得と〈漆黒の牙〉としての技…その全てをもって…〈剣帝〉に挑ませてもらう!!」

という台詞は、嬉しかったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、辛かったこと、怖かったこと、思い出したくもないこと、過去の全てを認めた上で自身の糧としており、逃避し続けてきたヨシュアのテーマにがっちりとはまりました。それがレーヴェを上回る結果をもたらしたという事実も熱かった。

最後贖罪の旅に出たのも、逃げることをやめ現実に対峙しようと決意したからだし。恐怖による逃避からの全ての受容という成長、明快でよかったです。

そしてヨシュアの恐怖を言い当て、変化の起点となったのがヨシュア観察の第一人者エステルってのがもう…チューしろ!チュー!(してたわ)(3回も)(ガハハハハ!!!)

あとレーヴェとの会話が子供っぽくて可愛かったです。なんか学校では優等生の男の子がスーパーとかで偶然お母さんに甘える様を見てしまったような微笑ましさがあるな。

そしてカシウスとレーヴェ。最愛の女を失った結果、娘/弟を守るため正反対の道を歩んでいった両者はわかりやすく対比ですね。カシウスは理に至り、レーヴェは修羅に堕ちたとも語られていましたし。

FCSCとも終盤カシウスに持っていかれてるのがなんとも…剣を捨て父親として幼いエステルに向き合うことを決意したり、遊撃士としての娘と息子のを尊重し大事な場面はお手伝いするだけに止まったりと、いい父親であり良い人物だとは思いますが。龍まで手懐けているとか超人?

レーヴェは顔も声もBGMも格好良かったです。冷静に行動を省みると普通にヘタレだし「欺瞞」と「修羅」という単語使いすぎだけど。好きなのかな。修羅と欺瞞が…

クローゼとケビンはとてもお気に入りのキャラクターになりました。

特にクローゼは、こう、私は一見自我がなさそうにみえて実はメチャクチャ自我が強い女が元来好きなのですが(ショートカットだとなお良し)、自分の意思で王位を継ぐと決心しない限りは、どんなに周囲に望まれても梃子でも継がない頑固さだったり、片思いしてる男の子の唇を奪おうとしたり。自我の暴力みたいな女の子でしたね。好き。皆口裕子さんの個人的なファンでもあったので、キャスティング嬉しかったです。あとお着替えが多くて可愛かったー。

結局彼女が望んだ普通の女の子ではいられなくなってしまいましたが、それもまたクローゼの意思で選んだ道なので、良いのです。生徒会の二人やエステルヨシュアはずっとクローゼとして扱ってくれるだろうしね。

ケビンは泣いてる女の子に胸を貸して励ましてくれたり、お家まで付き添ってくれたり、ご家族の方を呼んだりと、気遣いの仕方がカッコ良い。SC序盤紳士度の低いヨシュア&カシウスを見せられたというのもあるかもしれんが。

そして最後の最後とんだタヌキだったという開示、たまらないなー。遊撃士である限り人を殺せないので、教授はどういう末路を辿るのかなと思っていましたが、ケビンが手にかけるという形に。この教授殺害はケビンの手がすでに汚れきっていることのわかりやすい形でのあらわれかなーと思います。ヨシュアと違って自分はやり直せないと語っていましたし。

3rdはどうやら主人公の様なので(びっくりしたよ)彼の救済はそこに持ち越しかな。遊ぶ予定なので楽しみです。

レンについても変化の起点が書かれるだけに止まりその後が気になっているので、そこで書かれればいいなー


移動が面倒だったり攻撃アーツの使い勝手が悪かったり行動力クォーツが必須で選択の幅が狭まっちゃったり、システム的なアラも目立つのですが、繰り返しますがとにかくストーリーが良かったので欠点についてはどうでもよくなってしまった。

主役に同調して一喜一憂し、RPGの醍醐味はこれだなと思いました。楽しかったです。

アラマノアンソロジー

こちらに参加させていただきました!

http://alamano.web.fc2.com/

私は8p書かせていただきました。

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また鬱々とした感じです。

 

一足先に拝読したのですが大変素晴らしい本です。

幸せなアラマノで溢れていて参加させていただいてほんとによかった。アランはマノンの笑顔が見たくてがんばってきたわけですが、第三者視点ではアランの苦労を知っているので、わたしがほんとに見たかったのは二人の笑顔だったのだとしみじみ思いました。